PiPi's World 投稿小説

異世界でハーレム生活希望します
官能リレー小説 - ハーレム

の最初へ
 20
 22
の最後へ

異世界でハーレム生活希望します 22

ゲームの世界に似ているなら、能力値やスキルとかのステータスが見られたらわかりやすいのに。
人物鑑定みたいな名前のスキルを持つ人物とかがいれば、ステータスとか確認できるのかもしれない。
「リゼット、大丈夫か、立てる?」
「あ、はい、ありがとうございます」
俺は手を差しだして、つかんだリゼットの手を引いて立たせようとした。立ち上がったリゼットの足元がふらついて俺に抱きついた。
「はわわっ、す、すいません、ご主人様」
密着して抱きついているリゼットの鼓動の高鳴りが伝わってくる。
カロリーナが一人でゆっくりと立ち上がり、こほんと軽くせき払いをした。
リゼットが、ぱっと俺から離れ、もじもじと恥らう。
カロリーナが小声で何かを唱え、指を一度パチンと鳴らした。リゼットがふぅっ、と深呼吸する。
「取り乱してしまった。すまない」
カロリーナが言ってにっこりと微笑を浮かべた。
「カロリーナさん、今、魔法を使いました?」
「この部屋の範囲内にいる全員の気持ちを、落ち着かせる魔法を発動させた」
混乱状態からの回復魔法を発動せずに二人は俺のそばにいると、妙にそわそわと落ち着かない気分になるらしい。それは俺が、リゼットとカロリーナを見て、昨夜の淫らな乱れっぷりをつい思い浮かべてしまうせいかもしれない。
カロリーナはキスや軽い愛撫ですぐに絶頂してしまうぐらいの状態異常、この場合なら発情状態からの回復魔法をかけてある状態からの、さらに範囲の指定をかけた回復魔法を発動させて強い効果をもたらした。
魔法を重ねがけして効果を増幅させることは、覇王の花嫁になる前のカロリーナには、効果の調整が難しくできなかったそうだ。
魔法の重ねがけしても、先に発動している魔法か、あとからかけた魔法のどちらかの効果のみとなる。
魔法を重ねがけして増幅させるのは、調整がとても難しい。
この世界の剣技や武術を極めた者は圧倒的な威圧感を放つことができると伝えられている。おたがいに威圧感を放つ達人どうしならば効果を打ち消しあうこともあるが、未熟な者は威圧感を感じて近づく事すら出来ず、また冷静な判断力を失うらしい。
魔法のエキスパートである魔導師は、そうした威圧感にも対抗できる、混乱状態の回復の魔法を身につけている。
それをカロリーナは応用したらしい。
俺の場合は、そんなやらしい目でじろじろと見ないで、さわられなくても、目で犯されるって、女性からかなり警戒される気配とか雰囲気みたいなやつか?
「リゼット、あれを頼む」
カロリーナに言われて、リゼットは俺の顔をちらっと見てから、カロリーナの前に立った。
そして目を閉じてから「お師匠様、どうぞ」と言うと、カロリーナも目を閉じて、唇を重ねた。
なんで二人がキスをしたのかわからず、俺が呆然としていると、リゼットから離れたカロリーナが、魔力の供給だと説明してくれた。
覇王の花嫁になったリゼットは、キスをするとき自分の魔力を相手に供給できる技を身につけたらしい。
カロリーナは魔法の知識、技量はリゼットよりもはるかに上の達人。しかし、リゼットのほうが使われていないが潜在的な魔力はカロリーナより強いそうだ。

SNSでこの小説を紹介

ハーレムの他のリレー小説

こちらから小説を探す