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異世界でハーレム生活希望します
官能リレー小説 - ハーレム

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異世界でハーレム生活希望します 12

「今、五年前から、捜せばいいと思いましたね?」
リゼットに言われ、俺は「うん」と素直にうなずいた。
「それができないんですよ」
リゼットによれば、女王に<予兆の印>が現れてからでないと、次の女王になる者は女王として覚醒しないらしい。
次の女王は、現女王に職業スキルを与えられた者の中から現れる。ファリエール、カロリーナ、リゼットも女王になる可能性があるということだ。
現女王の消滅から五年間で必ず消滅する。
消滅を免れる方法はひとつだけ。
覇王の花嫁となること。
俺を処刑した女騎士ファリエールを犯して、覇王の花嫁に俺が承認しなければ、二十四時間で消滅する。
単純に俺と性交しただけでは、消滅を免れることはできない。仲間キャラと性交した場合はそうなのだが、村人などのモブキャラや女王などの特殊なと性交して嫁にしなかったとすると、何が起きるのかはカロリーナにもわからないそうだ。
「なんでファリエールは、俺を処刑したんだろう?」
俺が言うとカロリーナとリゼットが顔を見合せてから、うなずき合って、また話し始めた。
「覇王が現れるのは千年に一度と言われているというのは話したと思うが、千年前の覇王は最悪だったと伝えられている」
消滅から逃れたいと望んだ女性たちを弄び、気に入らない女性や飽きた女性たちを、覇王の花嫁の資格を剥奪することで消滅させ、残虐非道の限りを尽くした。その犠牲者の中に当時の女王もいた。
それを見かねたなりたての新しい女王や聖騎士たちが、討伐軍を結成した。討伐軍は旅をして他国にも協力を求め、討伐のため優秀な人材を集めた。
城と城下街を占拠していた覇王は、弄んだ女性たちの命を人質にして、弄んだ女たち全員を消されたくなければ降伏しろと討伐軍に勧告しつつ、弄んだ女性たちの中に元聖騎士たちもいたので、元聖騎士たちをリーダーとした王国軍を新しい女王を捕縛するために出兵させた。
討伐軍と王国軍の戦闘になった。
戦闘は熾烈を極めたが、覇王による女王処刑から三年後、討伐軍が王城に潜入し覇王の前に現れたとき、覇王は弄んだ女性全員の花嫁の資格を宣言どおり剥奪し、自分の道連れとした。
覇王は討伐され、現在まで平和が続いている。
「なるほど。それはひどい話だ」
「だから、聖騎士のファリエールさんが独断で処刑を行ったのか、もしかすると女王陛下が、千年ぶりに現れた覇王であるご主人様を、治安を乱す危険な存在として、目立たないように処刑せよと命じたのかもしれません」
「それなのに、カロリーナさんとリゼットは俺を蘇生させた。それは、なんのために?」

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