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No.398
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「しょーまーっ。降りてらっしゃーい」 母親に呼び声に、彼はのっそりと立ち上がる。 客間として使われている和室には机が一つあるだけだった。床の間があるその部屋で釣竿の手入れをするのが翔真の父親の休日の潰し方である。 しかし今日はきちんと客間として機能している。机を囲むように座布団が5つ敷かれ、4つには既に人が座っている。翔真も遅ればせながら空いている1つに足を畳んだ。 彼の右斜め前に渋い顔をした父親がいる。その隣には母親。父親の前には兄がいて、そして兄の隣に、初見の女性が座っていた。 漆黒を溶かし込んだような艶やかな黒髪のその女性は、改まった雰囲気におどおどしながらも会釈のような仕草を見せ、翔真も同じように首を傾けた。 「よーし、全員揃ったところで──」 と兄が背筋を正す。 「彼女は岩本彩月(いわもとさつき)さん。俺、この人と結婚するから」 「岩本彩月です。よろしくお願いします」 兄の紹介に続き、彩月がペコリと頭を下げた。セミロングの髪が肩からほつれ落ち、緊張で赤らんでいる彼女の横顔を隠していった。
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