ふたなり淫神 リア 6
リアは右腕を上げる。
「むむむっ…え〜い!!」
すると右手が一瞬だけひかり、校内に一陣の突風が起こる。
『きゃぁああ!!』
『いやぁ〜!!』
『きゃあ〜ん!!』
『な、なに、きゃぁああ!!』
あっちこっちで上がる悲鳴。
強い風で、校内に居た生徒や教員は、皆、スカートが捲らないように両手で裾を押さえている。
例によって、リアは己の持つ神の力を発揮したのだ。
明峰女学園の全校生徒総勢352人と教員45人全員にリアの癒しの力が施された。
これにより不老不死とはいえないが、彼女達が病気にかかる事はなくなった。
「これでよし!もう大丈夫よね」
リアが満足そうにしているとひとりの若い女性が目に入った。
風で捲りあがろうとするスカートの裾を両手で押さえているが、あどけなさが残りつつ整った美顔、
すらりとした長身に腰まで届く長い黒髪。
フリルのついたブラウスを着こなしつつ、それを押し上げる胸元は明らかにGカップ以上。
きゅっと引き締まった腰に、ぷりっとした形のいいお尻。
それを包むミニのフレアスカートからハイヒールまで伸びるのは、すらりとした超美脚。
明らかにリア好みの美しい女性である。
「わぉ!凪ちゃんも可愛いけど、この子もわたし好みじゃなーい。うーん、我慢できないわ」
リアは彼女から目を離せなくなった。するといい匂いが漂ってくる。
それは彼女の自然の体臭。甘酸っぱいが、よい香りなので、リアの鼻口をくすぐっていく。
するとリアの股間がむずむずしだす。ググっと陰核が、男の肉棒へと変化し始めたのだ。
「うふふ。あの子をメインの前の前采としていただこうかしらね」
目の前にいる美味しそうな獲物にリアは思わず舌なめづりをした。
「さーて、どこで犯そうかしら。定番と言えばトイレだけど、それじゃ声が漏れちゃうし……。」
記憶を消すのを前提にリアは目の前の美少女を何処か叫び声が聞こえない場所で無理矢理レイプしようとしていた。
「音楽室……いやそれとも何処か使われてない教室かしら?」
色々と考えたが性格上なのかすぐにやめた。
「まあいいわ。異次元に落としてさっさと済ませましょう。」
とりあえずは、目当ての美少女がひとりになる時だ。
リアは姿を消して彼女の後を追う。
「うーん、この子、歩く姿もさまになってるわ。すっごい美人って感じよね」
すらりとした彼女の後姿にうっとりするリア。
「ぐふふ…あっちに行ったら、あーして、こうしてーぐちゃぐちゃにしてあげるんだから♪」
リアの頭の中は、すっかり彼女を犯す事でいっぱいなのだ。
そうこうするうちに、彼女が誰もいない校舎の中庭に着いた。
どうやら時計台を見上げたりして、誰かと会うようだが…
「チャーンス!今のうちに!」
リアは右腕を上げる。
「むむむっ…え〜い!!」
すると右手が一瞬だけひかり、彼女の周囲が光に包まれる。
『え、ええ??な、なに?』
突然の事でパニックになる彼女だが、すぐ体全体を光に包まれてしまう。
「さあて、我が淫らな世界へと行きますか!これで久しぶりの女が味わえるわ。ああ、楽しみぃ〜♪」
リアはそう言うと、異次元の扉を開いて、彼女を飲み込んだ光と一緒に帰っていった。
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「……う、うう、なに……」
意識を取り戻し、頭を二度、三度振って、上半身を起こした彼女―更科 恵理(さらしな えり)が、まず見たものは、
360゜全てが真っ白の世界。
自分がいるガラスのような床はあるが、それ以外は何もなかった。
「ここは…どこ?」
ゆっくりと辺りを見回すと、すぐに腕時計を見る。
「あら?一分も経ってないじゃないの……」
あの時、校舎の中庭にある時計を見上げたから、間違いない。
気を失ってから、それほどの時間は経っていなかったのだ。
「怖い。な、なんで私、こんな所に…」
誰もいないひとりぼっちの空間に、不安でいっぱいになる恵理。
その頃、彼女の上空で黒い羽根を広げているのは…リアだ。
異次元に戻って以来、ずっと恵理が目覚めるのを待っていたのだ。
「うふふ…やっと目が覚めたようね」