PiPi's World 投稿小説

デッド・ショット
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

の最初へ
 22
 24
の最後へ

デッド・ショット 24



そして翌朝。
サーシャは、浅川と一緒のベッドでゆっくりと眠っていた。
「ん・・・・」
浅川が眼を覚ます。そして、隣で自分と同じく全裸で眠っているサーシャを見た。
その寝顔はとても可愛くて、裏世界の面倒処理役だとはとても思えなかった。
そして、完全な女の子の身体になったサーシャの裸をみていると、再び性欲が高まってくるのだった。
淺川がサーシャに覆いかぶさり、彼女の股間をまさぐる。
その刺激にサーシャは瞳を開けた。
サーシャは利口な娘だ。
あの五人の中で最後に改造されたにもかかわらず、誰よりも早く狙撃をマスターしたのだから。
そして、寝起きはいつもすっきりとしている。



だから体の異常に気づいた。
自分の股間にあるはずの一物がないことに。
目の前にいる淺川をベッドから突き落とし、掛け布団を引っぺがす。
「無い……! 私のあれが無い!」
股間を両手で覆い、がくがくと震えはじめた。
訝しげに見上げる淺川と目が会った。
その瞬間、脳内に駆け巡る昨夜の記憶。
部屋の片付け、淺川の訪問、二人のキス、それからの記憶が欠落していた。
覚えているのは身を焦がすような快楽だけ。



「くっそぉぉぉ!」
涙ぐんで親の敵を見るように淺川を睨みつけた。
サーシャは確かに女体に戻りたかったし、股間の棒も忌まわしいと思っていた。
だがタイミングが悪すぎた。
普通の一般的な生活を送れるなら女体になっても良かった。
しかし、今は北の亡国を離れ、五人で生活しようという時に股間の棒が無くなった。
このことをサーシャは致命的だと思った。
人は自分とは違う者を忌み嫌う傾向がある。
あの五人の中で一人だけ女体のサーシャ。
果たして四人は自分を受け入れてくれるだろうか。
サーシャはそう自問自答する。



平静なサーシャなら仲間を信用するだろうが、今は違った。
新しい環境、突如無くなった股間の相棒、四人への疎外感などなど。
それら全てがサーシャをマイナスな思考にさせた。
「やばい、やばい……。ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!!」


SNSでこの小説を紹介

性転換/フタナリの他のリレー小説

こちらから小説を探す