テルと綾乃 〜もうひとつのゴットハンド〜 3
そうテルを中に誘った。
「あの綾乃さん?…ここで仮眠するんスか?」
テルが綾乃に聞いた。
「えっ?…まぁ…はぃ…」
顔を赤くしながら答える綾乃に、再びテルが
「でもここって…」
中を指差しながら言う。
そこは個室だったのだ、もちろんベットもひとつしかない訳で、そこで2人で仮眠するって事は…つまり
「テル先生となら…」 と顔を赤らめながら言った
(?・・・・デェーーーッ!!!?)
テルはしばらくその言葉を理解できなかったが、理解できた瞬間おおげさに驚いてしまった、しっかり口を押さえ声を出さない様に。
―数分後
ベットの上で正座をして向かい合い、顔を赤くしながら俯いている、テルと綾乃の姿があった。
(どどどどどーしたらいいんだ!!!!???)
(あんな事言っちゃったけど、このあと何したらいいの?)
うぶな2人はしばらく悩んでいた。
しかしそれではダメなんだと、先に動いたのは綾乃だった。
「‥先生‥‥」
そう言ってテルの白衣をきゅっと握る綾乃。ふたりの距離が近づく。
「綾乃さん?」
(ダメだ、こんな時は男の僕がしっかりしないと!)
テルは綾乃の肩を掴み、それに驚きテルを見た綾乃に、いきなりキスをした。
「!!!」
「んー!」
「ん………ぷはぁっ!」
口を離したテルは顔を真っ赤にして、肩を大きく上下させて激しく息をしていた。
「テル先生…もしかして…キスははじめて…ですか?」
綾乃の問いに
「えっ!?なななんで分かるんですか?」
おおげさに驚くテルを見て
「プッ、テル先生、さっき息止めてたでしょ?…キスの時って、息はしてもいいんですよ☆」