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お願いティーチャー・風見みずほ
官能リレー小説 - 二次創作

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お願いティーチャー・風見みずほ 2

光彦は顔を上げてはつほに尋ねる。
「そうよ、もし地球側で娘に対して良からぬ陰謀があるとするなら、銀河連盟としても相応の報復をしないとね。今のところ、あなたとお父さんはいないことになってるの」
「全部話しますから、命だけは…」
はつほの発言が全て理解できたわけではないが、彼女と対面した時点で日常を超越した状況下なので、社会的地位どころか生命の危機だと察知する。

「要するに、田舎の学校で好きな異性もおらず、そこにみずほが赴任してきて惚れたけど、声がかけられなくて…恋愛はできなくても、せめて童貞は捧げたいと」
「そ、その通りです。悪いこととは知りながらも、みずほさんへの気持ちが抑えられなくて」
洗いざらい白状した光彦は、はつほのお情けを期待する。
「つまり、みずほの正体を知ってるわけでも…命を狙っていたり、銀河連盟に敵対する意図はないのね」
「そ、その通りです!」
「だったら、私はどう?年下は好みよ。生粋の宇宙人で、経産婦で良かったらだけど」
「ぜ、ぜひ」
光彦は年上がタイプだし、この状況で断れるはずがないと思った。
「でもね、タダってわけには…」
「え…」
少年は再び青ざめる。未遂とはいえ、示談を持ちかけられれば自分だけの問題ではすまないからだ。
「ポッチーのホワイトチョコ味が好きなの」
「す、すぐ買ってきます!」
「じゃあ、お願いね」
緊張の糸が切れた光彦の視界がはっきりすると、学校の側の路上で立ちくらみのような状態だった。
でも、はつほの凄みと美しさは夢のたぐいではないと確信する。
仮にポッチーを買ってもどこに持っていけば分からないと漠然としながら歩くと、何時の頃からあったのかわからない駄菓子屋があってそこでポッチーを買い、トボトボと家まで帰った。
「光彦、どこ行ってたんだ!」
「ちょっと、おやつ買いに」
「母さんが心配してるぞ」
光彦は両親が好きでなかった。教育者やインテリの常で質素で厳格気味だったから、同級生ほど奔放になれなかったりいろいろ制限が多かった。
「!」
「ありがとう、買ってきてくれたのね」
母親が別人で、なんとはつほだったので、思わず絶句する。彼女がポッチーの箱を取ろうと手を伸ばすと距離が近くなった。
「お母さんって、呼んで」
「ごめんね、寄り道して」
光彦は耳打ちする口実に母親になり済ましている彼女にハグした。
「あの、本物は?」
「ああ、事務能力は高いけど、いろんな箇所が弱い人ね。今、オーバーホール的なことしてるから」
「無事ですよね?」
「失礼ね、地球よりずっと高度よ。三大疾病も安心。ただ、時間がかかるだけ」
「で、親父は?」
「私を妻だと思ってるわ。今夜は私なしではいられなくするつもり。光彦くんは明日でいい?」
「お前は高校生になっても甘えん坊だな」
「母さん、ごはんは?」
「今日は光彦の好物の鶏の唐揚げよ」
「俺は、カレイの唐揚げのほうが」
「文句ある?明日セックスするんでしょ?」
「わぁ、うれしいな」


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