蒼海の戦乙女たち
-削除/修正-
処理を選択してください
No.49
┗
修正
削除
※残り修正回数=5回
ペンネーム
┗匿名さん
本文
彼女の服はかなり引き裂かれてしまっていて人前に出られる状態ではなかった為、アルフレッドは自分の上衣を脱いで彼女に渡した。 「これで破れた所を隠して下さい。さっきの奴らに乱暴されたんでしょう?」 「すみません…お借りしますね」 彼女は受け取った上衣で前を隠しつつ、アルフレッドに尋ねた。 「貴方は船乗りさんですか?」 「はい、そうですよ」 「この辺りで青い丸と赤い矢印が描かれた帆船を見ませんでしたか?私はある方を探して旅をしているのですが…」 アルフレッドは首を傾げた。そんな目立つ船を見かけたら覚えていそうなものだし、ローランド海軍にそういうマークの船は無い。 もしかしたら海賊船かもしれなかった。 海軍の居る今の時代、大規模な海賊組織は壊滅したが小人数の無法者ならどこにでも居た。少人数の海賊であればこちらが知らないというのも無理はない。 「いいえ、見掛けませんでしたが…その船がどうかしましたか?」 「いえ…別に…」 女性は何か言いたげにしていたが、結局それ以上何も言わずに走り去って行った。 (変な女だな…) その後、しばらく娼館街を歩き回ったが、その女には二度と会わなかった…。
パスワード
戻る
PiPi's World 投稿小説
>
トップ
>
リレー小説
>
官能リレー小説
>
戦争
>
蒼海の戦乙女たち
©2002-2024 PIPI's World
『投稿小説』
All Rights Reseved.
投 稿 小 説