蒼海の戦乙女たち
-削除/修正-
処理を選択してください
No.34
┗
修正
削除
※残り修正回数=5回
ペンネーム
┗匿名さん
本文
アルフレッドはフラフラの体で自室に戻った。 目の前で人が死んだ事のショックに加えて、また船酔いが出て来たのである。 今や船は大嵐の真ん中だ。 アルフレッドはベッドに倒れ込んで思う。 (…きっと甲板ではみんなが必死に荒れ狂う海と闘っているんだろうな…) それに比べて自分の何と情け無い事か…。 何と無力な事か……。 (…やっぱり僕には海軍…いや、船乗りなんて向いてないんだよ…船と会話が出来るっていう少し特殊な能力はあるけど…僕みたいなのが船に乗ってたって足手まといになるだけだ…) アルフレッドは決意した。 この芙蓉航海から帰ったら、誰に何と言われようと海軍を辞める。 それから、どこかの大学の院生になって、助教授でも目指そう。 元々そっちの方が自分には向いているのだ。 自分に船乗りとしての適性が全く無い事は、今度の航海で嫌というほど身に沁みて理解させられた。 どうしようも無い、生まれ持った体質なのだ。 もう海に嫌われているとしか言いようが無い。 海軍軍人一族の一員だって関係あるか。 (僕は僕の人生を歩むんだ!) 彼はそう決意して、処方してもらった睡眠薬を飲もうとした。
パスワード
戻る
PiPi's World 投稿小説
>
トップ
>
リレー小説
>
官能リレー小説
>
戦争
>
蒼海の戦乙女たち
©2002-2024 PIPI's World
『投稿小説』
All Rights Reseved.
投 稿 小 説