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結婚までの…
官能リレー小説 - 同性愛♂

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結婚までの… 6

「同性でありながら、女性のような繊細さを持って、しかもテクを出し惜しみしない連中か・・・」
「どっかに、心当たりないか?」
「都市伝説みたいなのんだけど、あるらしいぜ」
「何が?」
「女装部だよ」
「そんな部活あったか?」
「非公認に決まってるだろ。でも存在する」
 次の日、俺達は噂に聞く秘密の組織の根城であろうエリアに足を踏み入れる。
体育館の下…極普通に運動部の部室が連なるエリアにそれはあった。
「サッカー部の部室はこの裏だぜ…俺、こんなのがあるなんて全然気付かなかったよ…」

外から見ると確かに他の部室と何ら変わる事はない…
"女装"という言葉の持った妖しさもなければ、入るのを躊躇しそうな彩りもそこにはない…
ただ静かにひっそりと佇んでいる…それが僕の印象だった…

「ホントにやってんのかな?」
曇りガラスに顔を近付け中を覗き見る…
灯りが点いてるから、誰かいる事は確かだ…

「入ってみる?」
屈託ない笑顔を向けてくる俊介…

あの時も…イッた後にこんな笑顔で照れて笑っていたよな…なんて蘇る。

今では相互に見せ合って、互いにオナニーした事なんて無かったことのように扱われいる…
それは僕にとっては残念なことだけど、避けられるよりはよっぽどマシだと思うようにしている…
俊介のイくところを見れただけで…それだけで満足しなくちゃいけないんだ…と

「基と影山じゃないか…お前らもしかして入部希望者か?」
背後から声を掛けてきたのは同じクラスの舞山だった…

「舞山…お前まさか女装部に?」
そんな趣味があるとは微塵も感じさせない…至って普通の男子だ…

「ああ、大きい声じゃ言え無いけど、入学当初から在籍させてもらってんだぜ。」
入学当初ってことはもう2年も前からかよ…

「お前も…女の格好したりするのか?…」
男としてしか見たことが無いから、ちょっと考え難い…

「まあな… 基と影山だってきっと似合うと思うぜ…」
いやいや…小柄な俊介ならともかく、俺にはちょっと敷居は高い…

「見学だけでもさせて貰える?」
なんだ積極的だな…俊介は満更でもないのかもしれないな…

「もちろん!2人なら大歓迎だよ…」
俺と俊介の間に入り肩を組んでくる舞山…
そのまま押されるようにして女装部の部室に入って行く…

間接照明が目に優しい部室内は、まるでディズニーランドに来たみたいな異空間だった…
こんな何処が学校内にあったとは…と、驚いてしまう。

「すげぇ金掛かってんな…どっから出てんのさ?」
俊介同様、俺も気になったところだ…

「OBの人たちからの寄付だよ…財界の政治家や医者、芸能人…あらゆる方面に先輩はいるからな…」
そんな歴史のある部だったのかよ、女装部って…

「おっ、基くんと影山くんじゃないか…君たちなら面接無しでOKだよ」
奥のデスクに座っていたのも知ってる顔だった…

「せ、生徒会長も女装部に?」
文武両道の彼が女装するとは意外も意外だ…

「生徒会長は我が女装部の部長でもあるのさ…代々引き継がれいるらしいけど…」

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