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龍の覚醒
官能リレー小説 - 同性愛♂

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龍の覚醒 46

そんなことを考えているとアジトに着いた。
まず目についたのは外付け式の巨大なモニターにパソコンデスクがいくつか。中央には会議テーブルがある。
肝心のパソコンは持ち出されていた。
そのモニター室を抜けて左に曲がると、ライフルでも使えそうな訓練室がある。その反対にはちょっとした生活スペース。
ベッドだけでなくキッチン等も一通り揃えられているのでここに住むことすら出来そうだ。俺は多分ここではなく水龍の家に住むが。
「基本的な設備は揃ってる、といった感じだな」
圓が言う。
「このでかいモニターでなにを監視していたんだろうな?」
まさか、俺の自衛隊での卑猥な出来事も録画されてるんじゃなかろうな。隊員全員の肉棒から一斉に男液が発射されるあの盛大な光景はまた見てみたくもあるが…。
「なにか、テープだとかディスクだとかあれば助かるのだけど」
「そう都合良くあるとは思えないが」
確かにな…、置き忘れているとは思えない。仮にあったとしても、この組織が日本の機密を探っているように見せかける為の偽造だろう。
俺は訓練場を探った。
机の上に置かれた紙には様々な武器の絵があった。そえられた説明書きの筆跡は女性のもののように見える。
どういうわけかあの夢の中の巫女が描いた絵に思えてきて、途端に心がざわめいてくる。
あちらの世界にしか居ないと考えていた人間が絵を描いていた…。衝撃だった。
とりあえず心を落ち着かせて絵を一枚ずつ見ていく。
斧に槍にチャクラム…。どれもが美しいがどことなくイメージはぼやけている。まだ作られていないか覚醒をしていないのだろうか?
原理はわからないが、俺と水龍みたいな所持者のセンスが武器の形状に影響する事は既に薄々予測出来ていた。それなら所持者が居ないこれらの武器はディテールがぼんやりとしていて当然だ。
隣の部屋を見ようとした時、圓の声がした。
「なにか研究資料でも見つかったのか」
「そうだ」
俺は圓の反応に戸惑った。もう全部持ち出されてるに決まってる、そんな反応が返ってくると思ったのだが。

このアジトの中心のモニター付きの部屋、指令室に戻る。圓はテーブルの上にいくつか本のような物を置いて待っていた。
「置き忘れ、とは考えにくいな」
俺は辺りを見て言った。パソコン類が台座から取り外されて無い。
「とりあえず見てみるか」

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