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龍の覚醒
官能リレー小説 - 同性愛♂

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龍の覚醒 27

「や、やめろ…」
つい今さっき俺の言った台詞を男が吐く…風間も逃げようとして腰を引いた。
そんなことは許さないとばかりに、俺は強く握り…扱く…
水龍以外の男相手に、その後の何を期待しているでも無かったが、少しは逆転した立場を味あわせたいという腹いせだった。

それでも2人とも、世程ビビっていると見えて、皮ばかりが伸びるだけで肝心の中身に芯は通らない…
「さっきまでの元気はどうしちまったんだよ?」
溜め息と共に、掌に俺の先走りを塗り込め、再び握る…

「ひぃぃぃぃ!!」「うぉああぁぁぁ!!」
謎の男と風間の身体は、面白いようにビクッン!と爆ぜた。

完全に主導権が逆転している。
俺は支配欲の強いタイプではない。だがやはり、先程まで俺を苦しめそして追いかけ回してきた男を手玉にとると言うのは面白い。
性的興奮と言うより、共感やいたずら心と言うものに近かった。
風間は胸の竜に触れて洗脳が溶けたのだろう、あの操られたような雰囲気はもう完全に無い。
だからこそ、俺は更に盛り上がってしまう。
とはいえ謎の男のことは気になった。
何故にこの男だけが洗脳されずに俺をここへと導いたのか?
それは単に洗脳される場面にこの男がいなかっただけなのか?
シャワールームに来たのも、ただの偶然か?…そう思う方が合点はいく。
それでも、この男によって俺が性的な昂りを催されたのは、紛れも無い事実だった。
今とて、風間に対してとは全く異なる感情が体内を渦巻く。
手の中の男のモノは、俺の先走りに感化され、確実に重量を増していく。
その滑らかな感触に、俺は水龍の男根以上に魅せられている自分に、戸惑わずにはいられなかった…

これも俺の中の赤い龍の為せる技なのか?…

目の前の男たちは、いつの間にかに白い龍と同化し、今や人間の身体となって熱い身体を絡み合わせていた…
互いの男根にむしゃぶりつきシックスナインの体制をとる者…掲げた尻の谷間に舌を刺し入れている者…
俺にとっては男同士の睦犠など、目を背けたくなる光景ではあったが、時折白く発光する男根により、これが男たちの本来の意思ではなく、白い龍の成せる技だと分かる…
それも俺の赤龍が生み出した白龍のせいなのだと思うと、無下にスル―する訳にもいかなかった…

時折輝く男達の屹立はまるで聖なる光の剣だ。
そんなものが薄暗いシャワールームに無数に集まって力強く振られるものだから、部屋は美しく点滅を始めていた。
至る所で聖剣のぶつかり合う合戦の様でもあり、激しく落ちる雷を天から見ている様でもある。
下品な目線で見れば、3人を大勢のカメラマンが取り囲んで撮影しているかの様にも思えてくる。
男達の放つ雄の光に照らされながら、俺は2つの縮こまったモノをぐるりと回すように揉む。
「ああぁ!」「おおぅ」
そして、柔らかく皮の余った先端同士をゆっくりと引き寄せる。
風間と謎の男は恐怖に萎縮したモノを無理矢理刺激されているせいで判断能力が鈍っているようだった。
モノに引っ張られるように前に進む。その光景に俺はふと水龍との出会いを思い出す。

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