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龍の覚醒
官能リレー小説 - 同性愛♂

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龍の覚醒 25

自然と眉間に皺が寄り、血管が浮き出す。
このまま俺の中の龍が反応でも起こせば、目の前の男がどうなるかは安易に想像は着く。
「や、やめろ…」
絞り出すような声が漏れる。
「ん?『やめろ』だぁ?…それが人にものを頼む言い方か?」
龍に触れる寸前で止まった指は、腹筋を滑るように下りていき、亀頭先端で止まる。
「た、頼む…これ以上は…」
「これ以上やったら…どうなるって言うんだ?…」
指先をゆっくりと離していくその間に、先走り液が長く糸を引く。

「俺を…頼むから俺を怒らせないでくれ…」
俺は男の厭らしい手を払い退け、それを制した。
「…怒るだ?俺には悦んでいるとしか見えないけどな…」
「う…;」
返す言葉が無かった。
俺は外の男たちのように、何かに操られてでもいるかのようにして勃起している訳ではなく、自分自身の意志で勃起してしまったのだ…
ドン!と男が壁に片手を着き、逃げ場を失う。
男の煙草の香りのする息を間近に感じ、目眩を感じてしまう。
「俺は…ゲイで…は、、、」
"ゲイでは『ない』"と言おうとした言葉は、男の唇に塞がれてしまう…

そんな時、外の風間達が流れ込んできた。意外にもあっさりと唇が離れる。
目の前の男は風間達の方をちらりと見ている。

俺は唇を奪われたショックでまたも反応が遅れた。男と共に風間達に取り囲まれてしまう。
男は筋肉質な肉体に囲まれてまんざらではないようだ。
風間達はというと、どういうわけか男に対して特に反応を示さなかった。まるで居るのが当たり前かの様な雰囲気だ。
そんな時、男の手が胸に触れた。
男はやはり常人とは違う存在だったようだ、胸の龍が大きく蠢いた…。
【竜が暴れそうな雰囲気ですが、死人は出さない方が無難かと思われます…風間達が攻撃されるとしても行方不明止まりでいきましょう】
「どうしたっていうんだよ?…目を白黒させてお前らしくも無い…」
風間が男に向かい呆れた声を上げ、俺の身体に触れてくる…

「や!やめろ!
         ……………ぅえっ!?」

いきなりに凄い勢いの飛沫を浴び、俺は男と風間を抱き寄せる格好となる…
痛いぐらいに叩きつけられるそれにより、目も開けてはいられない…
もし壁際に立っていなかったら、間違いなく三人は転倒してと思えるぐらいその威力は強烈だった…

「な、何だっていうんだ…?」
俺の腕に縋る男の声に促され眼を開く…

ま、マジかゃ……?

俺は自分の目を疑った…
風間が引き連れていた数十人もの男たちが一世に、俺ら三人に向かい精液を放っていた…

「ぅぁああ〜!お前らぁ気は確かかぁ!」
勇んで見せる風間ではあったが、その声は射精する男たちには届いてはいなかった。
虚ろな眼は、死んだ魚のように覇気が無かった…
「どうしちまったっていうんだよ…」
精液の溜まった床に崩れ落ちる風間は、俺の脚にしがみつく…
あんなにも雄を主張していた風間の男根は、だらし無くしな垂れていた… 

そんな中で、バタン、バタンと射精を終えた男たちが倒れていく…
あれ程の屈強な筋肉を讃えていたにも関わらず、皆が皆、肋骨が浮き出るほどに痩せ細っていた…

「し、死んじまったのか…?」
「いや、気絶しているだけだ…あれ程の大量な精を吐き出したんだ、無理もない…」

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