七夕祭りで少女と少年は結婚を誓うが少年が病で他界。
悲しみに暮れた少女は最後の希望で地元で毎年開催する七夕祭りで、少年を蘇らせた。
しかしその願いの代償として少女自身の命を捧げることにした。
それを生き返った少年は知らない。
更に少女の命が絶える年が今年の七夕祭りまで。
限られた命の時間の中で少年と少女は様々な思い出を創っていく。

そして今年の七夕祭りで少女の運命はいかに…。

今、かけがえのない少年少女の純愛物語が幕をあける。

空野キラト（そらのキラト）
本作の主人公でツバキの幼なじみで彼氏でもある。病で他界したがツバキの行動で生き返った事により運命が大きく変わってゆく。

松風ツバキ（まつかぜツバキ）
本作のヒロインでキラトの幼なじみで彼女でもある。突如として病で他界したキラトを蘇らせたその行動が２人の人生を大きく変えてゆく。

天女様（てんにょさま）
地元で毎年開催する七夕祭りの神様で天の羽衣を身に纏った絶世の美女。しかしその正体は遙か彼方に光る星が具現化した星で彦星様のお妃様でもある。ツバキとキラトとは深い関わりを持つ。さらにツバキの願いを叶えた本人でもあるため物語の重要な鍵を握る。

織姫（おりひめ）
本作のもう１人のヒロインでキラトと幼なじみであるが家の都合で海外から帰ってきた帰国子女の女の子。その正体は後に語れるが天女様と彦星様から生まれた子供で彼女も同様にキラトに想いをよせている。周囲からは通称姫様と呼ばれ慕われている。

彦星様（ひこぼしさま）
天の羽衣を着た天女様をお妃様としている。その正体も天女様同様でとある星が具現化した星だった。主人公キラトに様々なアドバイスをくれる。具現化しているときは性別は男性。

松風カグラ（まつかぜカグラ）
毎年開催する七夕祭りの行う神社の神主でツバキの父親でもある。ツバキが幼い頃から七夕の話を聞かせた本人。ツバキ恋の悩み事にも真剣に考えていてツバキとキラトが結ばれることを願う。

松風オトヒメ（まつかぜオトヒメ）
ツバキの母親でカグラの妻。歳と外見が合わず見た目は二十歳後半に見えるため娘と並ぶと姉妹と間違われる。幼い頃からのキラトとツバキを優しく見届けている良き母親で特にキラトには息子同然に可愛がっている。普段は神社の巫女をしている。

僕には幼なじみの女の子がいる。

２人は幼いときに地元で年に一度開催するお祭りに参加した。

それは七夕祭り。

近所の神社にある大きな笹に願いをすると御利益がある。

そこで幼い２人は結婚を誓った。

あれから、数年後。

私の側に彼はいない。

病で彼は他界した。

そして去年の夏に奇跡は起きた。