交差 28
止めてくれぇ…
自分じゃない別の自分に操られてしまう…
尻を揉むなんてこと…今まで1度だってヤったことはないのにだ…
あぁ…これ以上はぁ…もう…
そう思いながらも身体はかってに動いてしまう;…
今や鏡は俺の熱で白く曇り、先走りで濡れたそこだけが磨き上げたように鮮明に、俺の勃起を写し出している…
…た、助けてぇ………室長
室長の顔が浮かび、室長の裸が浮かび上げる
尻を揉んでいる手を室長の手だと思い、俺はその手を受け入れる…
ああ!!
俺はその痛みに固く目を閉じながらも…その指を深く差し挿入する…
中にある突起…
それが俗にいう前立腺だと知識として知ってはいた…
ソコに到達した指先を転がすようにして動かすと、全身に電流が走りくる…
ああああぁぁぁ!!!
室長!…室長!!………………優紀ぃぃ!!
ドビュ!っと吐き出される俺の精液…
身体と鏡の間で勢いよく飛翔したそれは、試着室の天井までもを汚してしまう;…
言わずと知れた自己嫌悪;…
尻に指を挿れるなんて;…全くもってどうにかしている;
まぁ前立腺を刺激する風俗がある位だから、それイコールGayとは限らないんだろうけど、イってしまったのは昨日に引き続きまた室長;…
どうしちまったんだよ?…俺、、、
気を取り直して室長にもらったパンツで飛び散った精液を拭き取る…
トイレの個室と違って紙がないのだから仕方がない;…
だいたい拭き取ったところでそのパンツを穿くしかないと思ったところに脱ぎ捨てられた室長の穿いていたパンツを発見…
ぎゅうぎゅうに押し込めらて着替えたんだから仕方ない;
自分のパンツも落ちていたことだし、あの状態で屈むことなんて出来なかったもんね;…
拾い上げそれをまじまじと眺める…
朝くれた洗濯されたパンツと違って、これは正真正銘ついさっきまで室長が穿いていたパンツだ…
その証拠に硬質そうな褐色な毛が1本、布地に引っ掛かっている…
室長の陰毛かぁあ………
トイレの個室でやったようにペニスを包む部分に顔を近づけ舌を伸ばす…
チクッと刺さる刺激に眉をしかめながらも息を吸い込む…
僅かに鼻腔を擽る酸味ある臭いは、きっと残尿が漏れた名残だろう…
自分も放尿の後に漏れてきた滴で、ズボンに濡れ染みを作ってしまうことはしょっちゅうだ;…
室長も俺と変わらないんですね…
いつもビシッと細身のスーツを着こなす室長でも、チョロっとでも尿漏れすることが分かり、ちょっと安心する…
生臭いソコに口を寄せ、深く息を吸う…
室長の恥ずかしい部分が俺の全身に入っていくようで、変に興奮してしまう;…
ぁあ…優紀さん…
近しく感じたことがきっかけとなり名前で呼んでみる…
親しみをもってそう呼ぶ社長のことを、どこか羨ましく感じていたことに今さら気付く…
……俺じゃダメですか?
自然と手は下がり、握った手を上下に動かす…
掃除したばかりだというのに、俺は2回目とは思えない程に大量なる精液を鏡に向かいぶちまけてしまう;…