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忘れられない気持ち
官能リレー小説 - 女性向け

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忘れられない気持ち 17


“やめろ!!”
そう言って、沙織の手を振払い、さっさと浴室を飛び出していく・・・

もしくは、“悪い、ソコを弄られることには抵抗があるんだ。ちゃんとノーマルなことから始めようぜ!”
そうウィンクでもして、沙織の額に唇を落とす・・・

それはできた筈だった。
腕力からいうと、所詮、男と女・・・
夏津が沙織のそれを、止められない訳はなかった・・・

それなのに、夏津にはそれが出来なかった。
ぞくぞくと這い上がる緊張感により、えも言われぬ窮地へと追い込まれる自分を、どこか新鮮に感じていた。
そして、そこから生み出されるであろう、未知への世界を体感したい・・・
その好奇心は、羞恥や躊躇の感情を越えていた。

夏津の身体は、沙織のさらなる行為を・・待っていた。

沙織は夏津を見上げた。
それを自分の為に、耐えているとするならば、これ以上はしてはいけないと思えた。
今の夏津であれば、自分の犠牲など顧みづに、どんな行為でも受けてくれる・・
そうゆう優しい男であることは、今までの行為で痛い程分かっていた。

夏津は顎を上げ、天を仰いでいた。
それが男として、秘口を弄られることに抵抗心を抱き、耐えているからだろうことは、容易に想像はできた。

沙織は収縮を繰返す蕾みから、そっと指を離す。
目の前の起立が、何かを言いたげにヒクリと律動した。

沙織はもう一度夏津を見上げた。
潤んだ夏津の瞳が自分を見ていた。

「ごめんなさい・・・」
掠れた声が微かに響いた。

そんな沙織に夏津は頭を左右に振ると、片膝を胸に貼付ける程に持ち上げた。

(え?)

総べてを曝け出された夏津の秘口が、沙織の目の前にあった。

「いいんだ・・やって・・くれ・・」
夏津のか細い声は震えていた。

夏津が恥じているは、その声が物語っていた。
それでもそれを欲しての姿勢であることは、沙織には分かった。

(知っているの?)
そう思わない訳ではなかった。
男色趣向を持ち合わせていないのにも関わらず、金目当てにそこを使う男がいることは知っていた。
クラブで働いている以上、そういう世界は真近にあるのだから・・・

沙織の指は先走り液を拭い、裏筋を降りていった。
双玉の間を滑り、陰間を撫でながら秘口に到着する・・・

夏津が身を強張らせるのが分かった。
蕾みは固く閉じていく。

それを見た沙織の中に暖かいものが流れた。
自分の疑心など、ここには微塵も存在はしないのだ。

沙織はそこに唾液を垂らすと、それを慣らす為に指腹に力を込めた。

「くっ!」
夏津は眉間に皺を寄せ、それに耐えた。
「力・・抜いて・・」
沙織に促されるままに、それに従う。
入口の痛みこそあったが、中に入ると思った程でもなかった。
しかしながら、強烈な違和感だけは拭いきれるものではなかった。

それはもう、沙織の手を借りたマスターベーションのようなものだということは夏津には分かっていた。
こんな事をしても、沙織が気持ちいい訳も無く、返ってウンザリしているだろうとも思えた。
ならばこんな事は一人の時にするべきであって、沙織の手を汚すことなどは、してはいけないと思えてきた。

「も、もう・・」
夏津は沙織の手首を掴み、それを制した。

見上げてくる沙織は首を横に振った。
「まだ・・・」

夏津の手は、沙織の左手に剥がされていった。

「うっ!」
指がどこまで入ったのかは分からなかった。
伸びた爪先を感じ、それに傷つけられはしないかと、そこが小さく窄まっていく。

「大丈夫・・心配しないで。」
沙織のもう片方の手が夏津の勃起を握り、それを扱きはじめる。

「う・・・ぅ〜ん」
次第に意識は股間へと集まり、秘口の力は抜けていく・・

中の指が動く・・円を描くように、ゆっくりと回る・・・

ビクッン!!

夏津の体が大きく爆ぜる。
湯槽の縁から滑り落ち、床に向かい尻を着く。

沙織の指は抜けてはいなかった。
仰向けに倒れ込む夏津の中を再度突つく。

「ああ!!」

夏津の体は機械仕掛けの人形のように再び爆ぜる。

前立腺・・・
沙織は探し当てたソコに感動しながら、何度もソコを刺激した。

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