「ううっ!!」
由梨が、もうだめ!!と思った瞬間、平野の指が引き抜かれた。
なんとか吐かずに済んだが、涙目になっている。
「うーん、なかなか重症だねぇ」
平野が難しい顔をして、器具をカチャカチャと用意し始める。
「歯医者や、胃カメラの経験はあるかな?」
由梨は首を振った。
「じゃあ、今日はちょっと辛いかもしれないけど、慣れていこうね」
そう言って、シリコンで出来た棒状のものを手に取ってみせた。
「これを、喉にいれていくから、抵抗せず受け入れられるようになろう」
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