栞の手記
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コンクリートによる太陽の照り返しと排気ガスの臭いを受けながら、車通りの多い道を歩いていた。こんなに、晴れているというのに、夕方からは雨が降るという予報だった。 街路樹の木漏れ日の揺らめきを踏みながら、歩く。そして、茶色の扉が静かに栞を待っていた。 喫茶店の扉の傍の傘立てには、あの人の気配はしない。 錆びた金色のドアノブにゆっくりと手をかけ、少しだけ扉を開けてみる。 息を殺して片目の方だけで店の中を覗き見ると、店の中にはあの人は居らず、3人組の客が1組、賑やかに話しているだけであった。 ほっとした栞はドアノブにかけていた手に力を入れ、喫茶店の中に入った。カラン、と扉のベルの音がすると、店員がやってきて、「お一人様ですか?」尋ねた。 「はい。1名です。」と栞は答えた。
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