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悟りのセックス
【鬼畜 官能小説】

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第1章-3


「今まで貴女のような男性不信の方も、この寺の修行ですっかり直り
見事に男性と結婚されました、そういう女性が結構いますよ」

「はい、そのようですね、そのお話を聞いて私も勇気づけられます」

「後は貴女次第ですよ、がんばってください」
「はい」
「ここでの修行が終われば、貴女は男性が欲しくて溜まらない身体になるでしょう」
「はい、そうなると嬉しいのですが」



真梨子は、美しい顔を上げ、眼を輝かせていた。

「では注意事項を先にお伝えしましょう」
「はい、お願いいたします」

「ここでの治癒代として、始めに納めていただきますが、一度加療しますと
途中で中止なされても返金が出来ません」

「はい、それは承知しています」

「それと、ここでの治療内容に尽いては、誰にも言わないことです」
「はい、それも承知しております」
「しかし、どこからかそういう噂が漏れてしまいますがな」

そういうと住職は声を上げて高らかに笑った。
真梨子はその顔を見て安心した。
(これで私も本当の女になれるのかもしれない・・)


この寺は、女性が男性に対し、恐怖を抱いたり、好きになれずに困っていること等
特別の事情で心も体も女になりきれない人を救済する場所である。
その方法は独特だが、結果の成功率は高い。

しかも、ここでは紹介状だけの人を受け付けている。
訪問者は女性のみである。


住職との面談は、いよいよ彼女が持つ悩みについて、その本質的なことに対し
住職が女性の本心を聞き出すようだ。

「では、これからが貴女が治療を受ける前に伺う内容です、正直に答えて下さい」
「はい、わかりました」

「もし、どうしても応えたくない時は、無理にとは言いません、
しかし全てを告白することが、治る早道になりますので、よろしいですな」

「わかりました、ご住職様」
「貴女が性やセックスに対し、心や体が受け付けない理由ですが」
「はい・・」
「貴女はそれに対して、幼いときにその原因があると見えるのですがね」
「あっ、そうです」
「では、私から言いましょう、貴女は幼い頃誰かがセックスをしているのを見て
それが心の中でトラウマになっているのでは?」

真梨子は、僧侶が淡々と話す中で、
自分の本心をずばり告げたのには驚いた。





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