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誰も書かなかった中国人農業研修生の話
【ノンフィクション その他小説】

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万頭の話-1

雨の日であった、白永が、お盆いっぱいの万頭を持ってきた、カレーのお礼だという、美人の白永の手作りとはいえ大きすぎて1個でさえ食べきれない、日本人の生徒に御馳走するといって、その場の逃げとした。
万頭は味がなく、日本人のしんたろには、少々苦手であった。中には胡桃(くるみ)をいれ工夫した感があった。
中国人は義理がたい、いまどきの日本の若者より気がきいている。

白永と一緒に30過ぎの女性の研修生がいた。
タイプではなかったが、歓迎して3人でお茶をする。
以前、張が持ってきた中国茶は、中国茶器がなかったが、急須で代用し、何とか味わった。
お茶が済むと、白永は外の公衆電話へ電話をかけに出る、タイプではない研修生が何やら話す、結婚の相手を探しているという、中国人と結婚を仲介してもらえる会社はないのかと話し始める。
中国人女性との偽装結婚の話はよくニュースで耳にしていた、この街には、そのような会社はないと答えて聞き流した、白永が戻るとその話は、途切れた、集団生活であっても、偽装結婚となれば一応犯罪、研修生同士といえども、その後もそれ以上は話さなかった。

研修生たちは、上海と音声チャットで中国語で会話することに慣れたようだ、会話の相手は上海の友人、名前を周、日本語が話せる便利な中国の友人である。
インターネットの進化は、中国の上海だけでなく、地方都市からもチャット程度なら可能である。
研修生たちと話した内容を、上海の周に聞くと、全員が給料が安いと話していたそうだ、上海の彼にしてみると、月給6万円で日本で働くなど馬鹿げていた。

研修生が話した日本についての感想は、日本・日本人をほめたたえる言葉を話していたという。
周のことばに少し安心した。

中国を離れ、男女同じ宿舎で、大人が半年共同で生活する、喧嘩、恋愛、不倫の”ひとつふたつ”あっても不思議ではない。




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