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誰も書かなかった中国人農業研修生の話
【ノンフィクション その他小説】

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トラブルの話-1

研修生を使用する農家にとって、研修生が、逃げ出して不法就労することが一番厄介なことである。
日本国内で自由にパスポートだけで観光ができ、行動の自由があるのは、東南アジアの国々では、シンガポール・韓国・台湾の人々である、もし中国人を、日本に呼びたければ、招聘(しょうへい)状なるものが必要である。
この招聘状なるものなかなか許可が下りづらい(日本に滞在する期間の行動の内容を届け出てその責任を招聘者は持たなければならない)。
日本人は中国へパスポートだけでに自由な旅行ができるが、中国人は、簡単には日本へ来れない仕組みである。観光庁が2009年7月から年収350万円以上の中国のお金持ちに対して、緩和策はとった。
日本へ簡単に入国できないから、研修中に逃亡し、不法就労と走るのである。
研修できる期間があまりにも短期間であるため、もっと稼ぐために逃げ出すこともある。
北海道の農業の場合、雪のない期間(5月から10月)しか労働者を必要としない、その事もあって、逃げ出すのであろう。
大勢の研修生の中では問題を起こし、途中、中国へ強制帰国させられる事もある。
研修生を中国から採用するには様々な機関が関与する(商売上手な中国人が関与する)、最終的に旅費・日本語の研修費・面接にかかる経費・労働者の賃金をたすと、雇用する農家は月12万円以上が必要とされる。
この金額を雇い入れる農家が半年にわたって支払い、研修の名で労働させている。
背景には農村の高齢化、農作業などの労働不足がある。
大連で帰国後の研修生と中国の派遣機関でのトラブルを目撃したことがある、何日にもわたって、日本での仕事と給料への不満を研修生が2人で機関へやってきて、どなりあっていた。
研修先の倒産、賃金の不払い、不当な労働などなど日本で裁判沙汰になったり、トラブルは少なくはない。
常識的な日本人から見ると、中国からのお金持ちは、自由に日本を観光してお金を使っていただき、中国からの労働者は日本での研修を名目に安い労働力として、彼らに最低の生活をさせ、労働させている。
場当たりな日本政府の政策の失敗が、外国人研修生にすべて押しつけているとしか見えない。
研修生制度は、日本・中国のニュービジネスとして、中国内陸の農民を日本の地で働かせ、日本の農民と中国の農民を、食いものにして成長し続ける。


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