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裏路地の女
【その他 官能小説】

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裏路地の女-6

涼太はじっくりと女を見た。
若いが、そういう手の女には見えず
どこにでもいるような、普通の女に見えた。

しかし身体はぽっちゃりとしていて白く、乳房も大きめであり
着ている物はこういう部屋には似合わない地味なものだった。
その姿を見て涼太は不思議な気がした。

これから見ず知らずの男に抱かれる女には見えない。
涼太は、はにかむその顔から彼女が処女のようにさえ思えた。

(本当にこの人を金で抱いて良いのだろうか?)
そう思うほど、涼太はこの女は街角で立つ女達とは違っていた。

「あの、お客さん、どうぞ服を脱いでお布団に・・」
「うん、そうだね」

涼太は、先ほどから身体が反応していた。
この部屋に入り、女の身体を見たときからだった。
彼のペニスはズボンの中で弾けている。

涼太は服を脱いだ。
彼のペニスは反り返り、最高に固くなっていた。
この布団で彼女が何人もの男に抱かれたと思うと
不思議なことに嫉妬している自分がいるのだ。

男とは不思議な生き物である。
初めて逢った女にもこういう心理が無意識で働くようだ。

裸になった涼太はその布団に仰向けに寝た。
「では、お客さん・・よろしくお願いいたします」
「こちらこそ、よろしく」

女は優しかった、テクニックはまあまなというところか・・
その手の他の女達とは違って、どこか初々しい。
しかし、心を込めているのが分かる。
涼太のペニスは彼女の口の中でとろけるようだった。
丁寧に亀頭の先を舐め、舌に唾液を含ませて吸われたとき
涼太はもう少しで逝きそうになった。

「あぁ・・凄い!最高だよ、君のも舐めて上げる、シックスナインでしよう」
「ええ、いいのですか」
「良いさ、さぁ、またがって、全部脱いで」
「あん、はい・・」

女は服を脱ぎ、全裸になった。

涼太は改めて思った
彼女の身体が今までに見たこともないように素晴らしかった。
ピンと張った乳房ははち切れそうであり、
ウエストも細く、尻はぽっちゃりして愛らしい。

彼はこの時始めて恋をした。
女を買いながら、彼女の初々しさに心が熱くなっていた。
(この子が欲しい、彼女はこんなところにいてはいけない)

その時はまだ漠然としていたが、心の何処かで思っていた。
(この子とは、どこかで繋がっている気がする)


秘部の陰毛も薄く、淫唇は薄いピンク色で処女のようだった。
(これが、今までに何人もの男を相手にしてきた身体なのか?)

そう思うほど、女の身体は綺麗だった。
涼太は、自分の上にまたがった女の腰を抱きしめ、局所を舐めた。
淫唇を舌で舐めて転がし、クリトリスを丁寧に舐める。

舌の先を膣の中に差し込み舐め回したとき
女は狂い始め、身体をぶるぶると震わせ痙攣を始めた。

涼太の手は女の柔らかな身体を撫で回す。
乳房を、腰を、尻を・・・

「あぁ、お客さん、凄い・・わたし逝きそうです、入れてください!」
「わ、わかった、今被せるから、待って・・」

涼太は枕もとのコンドームを取ろうとした。
「あぁ、お客さん・・生で入れても平気です、して欲しいの」
「え?良いのかい」
「はい、今日は大丈夫ですから」

こう言う場所で、女が生で挿入させることなど滅多にはない。
それは涼太が感じたと同じようにに、このマリアという女も彼に何かを感じていた。

(あたし、この人と・・何かが起きそうな予感がするわ)

「分かった、じゃあ下になって」
「あん、はい・・・」

布団の上で女は体勢を入れ替え、仰向けになり足を大きく横に広げ
涼太を向かい入れる体勢になった。

女の顔は高潮し、眼が妖しく光り濡れていた。
それは始めて感じた女の喜びの涙なのかも知れない。

金で買われている女が、心から優しくされ、優しく愛撫され
女として、心から男を感じた瞬間でもあった。

それは今までに彼女が、他の男達からは彼女の身体を性のはけ口として
セックスだけの対象として扱われたからだろう。
時には強姦のように乱暴に扱われ、心が傷ついたときもあった。

しかし、彼女はこの仕事を辞めるわけにはいかなかった。
生きる為にも。



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