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誰も書かなかった中国人農業研修生の話
【ノンフィクション その他小説】

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張との愉快な話-1

いつも教室にやってくる中に、北京郊外からやってきた若者がいた。
東北部の若者たちと違い、普通の日本青年と何ら変わりない様子。
北京までバイクで2時間ほどだという、中国では電気屋で働いていたという、パソコンを当たり前にこなし、デジカメも日本で働いた初めての給料で買ったという。
中国語はピンインという手法で入力する。
nihaoと入力するとニイハオと漢字が出力される、中にはこのピンインでさえ理解していない者もいた。
若い研修生たちは、日本の若者と同じ様に、パソコンをすぐに自在に操る。
研修で得た給料を惜しげもなく使う若者、大事に、中国へ持ち帰る者、お金の使い方は様々だ。
中国へは公衆電話から電話をする。
教室の電話を使わせて、北京の実家へ電話の許可をした。
里で働く親父は、今の時間は農作業中とのこと、親父の携帯へ電話していた、北京の近くに育つ若者であると、日本の若者と何ら変わらない。
研修で得た賃金は、結婚の費用にするとのこと、それもアリな研修生であった。
白永は、牡丹江に子供を残して、日本へ来たという。
張の話では、白永には旦那の他に彼氏がいるらしい、当の張は、結婚してはいても、田舎に未亡人の彼女がいると話す。どこの国も男と女の関係は同じである。
中国の田舎の風俗店の話、などなど。張の遊びの話に興味深く聞き入った。
張に、私が牡丹江へ行った時は遊びの案内をしてほしいと、この話で、親父たちはもりあがった。
研修生のオヤジたちには、日本のフーゾクについていろいろ教えた、この種類の話は、男同士であれば万国共通である。

そのころはお盆、研修生たちは、お菓子には不自由しない、研修生たちの宿舎から、さほどでない場所に墓地がある、夏の間は、お墓の供え物が絶好の食糧基地となっている、果物・盆菓子などが豊富に手に入る。
研修生たちが、日本のお墓にお参りしている不思議な光景が目に浮かんだ。寺の檀家から苦情が出てお寺も困ったようだ。
彼らは、食も細いせいか、あまりおなかをすかした様子は見せなかった。


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