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続・せみしぐれ〜color〜
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続・せみしぐれ〜color〜(後編)-22

「うぉ…ぁ、お、俺…もう…!」
吐息の合間に、切羽詰まった声が零れた。
「…イ、イキそう…っ?」
「あ、あぁ…!」
「んん…っ!わ、私も…あ、あぁ!」
閉じていた瞼を開ければ、苦しげに眉根を寄せた彼と視線が交わった。

切なく喘ぐ、愛しい人。
この人のこんな表情、きっと私だけしか知らないの。…だから。
もっと、私で感じて。
もっと、私の奥を貫いて。

「あんっ!…は、激し…すごいのっ…あぁ!」
渇いた喉から絞り出すような嬌声が、細く掠れる。

荒い息遣い。
部屋中に溢れる、卑猥な水音。

「――あっ!足…は、離して…ダメだよっ!あぁ…で、出ちゃう…から」
突如、相模君の声に焦りの色が混じった。

それもそのはず。
弾ける瞬間が近いことを知った彼が、私の身体から抜け出ようとするより一瞬早く、私はその腰に両足を絡みつけたのだ。

――離れたく、ない。
だから、お願い。
私の中で――…!

「あ、はぁ、あぁぅっ!で、出る…出る!あぁ…イクっ!ち、千波さ…ん!!」
「んぁっ、あ、あぁ!イ、イッちゃ…うっ!れ、玲二く…ん!あ、んっ、あぁぁーっ!!」

弾けた閃光で、目の前が白く光った。

一度きり、呼んだ名前。
一度きり、呼んでくれた名前。


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