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冥界ハンターズ/愛しのお菊ちゃん2
【ファンタジー 官能小説】

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スタートの時-8

「たっ!隆くん!」
慌てて隆を抱き起こす僕。

「ん…んん…」
どうやら隆は気絶しているみたいだ。

して…。
隆を抱き抱えた僕を見てる。
背後から誰か見てる!まっちがいない。
隆をそっと床に横たえると。
「よし…」
小さく気合いを入れて振り返る僕。

いた!本当にいた!

裸の…スッポンポンの女の子が立ってる!

間違いなく幽霊さんだろう。
でなきゃ…ただの露出狂だ。
でもさ。
おっぱいプリプリ。
ついついニタァァッって顔の筋肉が弛んじゃう僕。

女の子の幽霊さんは。
今時、滅多にみない三つ編みお下げ髪だ。
目はやや細長だけど丸顔のちょいポチャさん。
けど…睨んでるな。
恨みツラミよりも警戒心?

ニッコリと笑う僕。
軽くもっこりし始めた股間を然り気無く両手で隠しながら。
「こんにちは…いい天気だねぇ」
なんて能天気なセリフがつい口をついちゃう。
けど…気分はそんな感じ。

『ふぅぅぅっ…』
睨み続けたまま。
ちょっと威嚇気味の息を漏らす女の子。
その声と言うか音、リアルに響いている音だね。

ならば…。
「怖がんないで…僕は味方だよ」
もう一度、声に出して優しく語りかける僕。
そしてゆっくり立ち上がる。

『ふぅぅぅぅっ!』
ん〜ん、まだ威嚇してくる女の子。

「大丈夫…何もしないよ」
って言いつつも…。
大きめのプルンとしたおっぱい。
柔らかそうなおなか。
存在感ばっちりの黒々とした陰毛を舐め回すように見つめちゃう。
あぁ早く仲良くなってムフフフ…やっぱイケない事が脳裏を過てしまう。
けど…。
「僕…俊樹くん、君は?」
そんなエロい下心を必死で隠す僕。

『図書委員…』

おっ!答えてくれたけど…。
図書委員ってさぁ。
でもまぁ脈はあるかも。
「なんでまた…その図書委員さんがこんな処に裸でいるの?」
裸ってトコでムホッって鼻が鳴っちゃった。
ん?図書室に図書委員がいるのは不思議でも何でもないか。
まぁ…裸であるって事を除けば。
まぁ…幽霊であるって事を除けばだけど。
なんて事を気楽に考えていると。

フワッ――。

わっ!図書委員の後ろで幾つもの本が浮き上がったぁ!
これって…貞ちゃんと同じ力!?
わっわ!僕目がけてその本が飛んできたぁ!!

仕方ない。
「シャインスパークリングワイン!!」
これは昨日寝る前に考えた技の名前。
その掛け声と共に黄金色に輝く両手を振るう僕。
まぁ技と言うか、普通のパンチなんだけど…。


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