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冥界ハンターズ/愛しのお菊ちゃん2
【ファンタジー 官能小説】

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スタートの時-2

「ぐ・は・ぁ・ぁ!!」
サダニシュウジの黒い腕らしき部分が斬り飛ばされたぁ!
今度はくっつく様子なく。

「いい調子ですよ!」
いつの間にか地面に着地している僕の横に鵬蓮さんが並んだ。
そして。
「浄土のひかりっっ!!」
再び数珠を振るう。
キュュュンって伸びた数珠がサダニシュウジのもう一本の腕らしき部分に絡みつき。

「ぬ・ぬ・ぬ・っ!!」
サダニシュウジの動きを奪ってる。

「冥府へと去れ!暗黒霊」
大きく長く伸びた数珠を両手で引き続ける鵬蓮さん。

「ぬ・う・う・っ!く・ら・え・っ!」
お菊ちゃんに斬り落とされた腕元を振るうサダニシュウジ。
わっ!更なる腕!?
黒いモノがビョョンって伸びて鵬蓮さんを弾き飛ばした。

「だっ!だいじょぶ!」

「鵬蓮さん!」

「鵬蓮さまっ!」

地面に叩きつけられた鵬蓮さんの元に駆け寄る僕たち。

「だ…大丈夫です」
多少よろつきながらも素早く立ち上がる鵬蓮さん。

「関係のない人たちにまで……許さない!」
沸々と沸き上がる怒りを顕に。
サダニシュウジに向かってバッと右手の平を向ける貞ちゃん。

「ぐ・ほっ!」
苦しげに捩れるサダニシュウジの黒い影。

「このヤロー!」
僕だって!
大事な人たちを傷つけられて黙ってる訳がない。
全力でサダニシュウジに突進だ。
うそっ!?
僕の全身が光ってる。
して。

ドガッ!!

鋭いタックルが決まり。

「お・お・おっ!」
後方へと吹き飛ぶサダニシュウジ。
「こ・ぞ・う!」
吹き飛びながらもその身体から黒い影のツブテを飛ばしてきた。

わっ!あぶない!
思わず両腕をあげて身を竦ませる僕。

けどその瞬間。

「あぶない!」
貞ちゃんの念動力?が発動!

恐る恐る顔を上げる僕。
すごっ!僕に向かって飛んで来てた幾つもの黒いツブテが宙に止まってる!


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