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淡恋
【同性愛♂ 官能小説】

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淡恋(後編)-2

「…マサユキさんも…脱いで…」

その僕の言葉に、マサユキさんは腿から足先にすべらせるようにトランクスを脱いだ。僕は乳首
を愛撫されながらも、彼のペニスに指を触れたとき、性器の表面に生あたたかい微熱を感じた。


マサユキさんの唇が、僕の乳輪をなぞり、乳首の先端を撫であげていく。

僕は瞼を閉じた…。僕のペニスが、マサユキさんのペニスと睦み合うようにねっとりと絡む。
マサユキさんの唇が僕の乳首を吸い上げ、鳥のさえずりのような湿った音が、僕の胸の奥に聞こ
えてくる。

軽く揉みしだかれる胸肌を、マサユキさんの唇が柔らかく掬いあげる。その唇に感じたように、
しだいに僕の乳首が色づくようにふくらむ。そそりたつ桜色の乳首の先端をなぞるマサユキさん
の舌と乳首全体を啄む唇…僕の咽喉の奥から自然に喘ぎ声が迸る。


やがて、マサユキさんの唇が、僕の下腹部にすべるように這っていく。

…ああ…ああっ…

僕のペニスの先端を咥えたマサユキさんが、雁首の皮膚を甘噛みするように歯でなぞると、その
刺激に僕はうっとりと嗚咽を洩らした。彼の舌先がペニスの鈴口の割れ目をチロチロとつつく。

僕のペニスの先端から甘い匂いを嗅ぎ取りながら、マサユキさんは、舌先で亀頭の肉淵を深くな
ぞろうとしていた。包皮の薄い皮が、彼の舌にしっとりとなじむように絡む。


屹立したペニスの先端がぷるぷると揺れ、しだいに微熱に冒されるように、淡い紅色に色づき、
鈴口に粘り気のある透明な液が湿ってくる。まだ桃色の包皮に薄く浮き出した青い血管を、彼は
舌先でなぞり、鼻先を擦りつけながらペニスの根元に吸いつく。


開け放された部屋の窓から海風がおだやかに吹き込み、窓辺の花瓶に挿された小さな向日葵が、
淡い灯りの中でセピア色に霞みながら、小刻みに震えていた。


マサユキさんの舌が僕の弛んだ垂袋を撫であげると、睾丸は微かな収縮を始め、ペニスが脈打ち
ながらさらに固く屹立していく。マサユキさんは、僕の下半身を強く抱きしめるように性器への
愛撫を執拗に繰り返した。ベッドが軋む音とともに、彼の薄い唇から吐息が洩れる。


好きな人とは、こんなこともできるのだ…。僕は男であって、男でない…。ただ、マサユキさん
に恋している人間なのだと思う…男でも女でもない…。


…ううっ……

僕は喉の奥から嗚咽を絞り出す。



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