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Angel and Devil
【ファンタジー その他小説】

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Angel and Devil-7

〜第6章〜
機械兵器

「オラッ!!!」
魔琴の一撃により醜い悲鳴をあげ魔物が消える。
「くそっ!!なんだ、数が多い」
「私がやるわ!!『天より降りし浄化の光りよ、忌まわしき邪を討ち滅ぼせ!!ホーリークロス!!!』」
空から降る光りによって全ての魔物たちは消えっていった……。
「たっく!真夜中で良かったぜ、でもなんであんな数の魔物が?」
「ここは昔機械兵器が造られた所なのよ」
「昔だろ?今はゼイオン社の本社ビルしかないぞ」
ゼイオン社とは全世界の軍向けの兵器の開発、製造、販売を手掛ける全世界でも有数の会社だ。本社ビルは地上130mにも及び開発、製造、販売の全が本社ビルで行われている。
「そうね……」
ガシャ―ン!!!
「なんだ!?」
「上よ!!!」
ドォ――ン!!!
ビルの最上部から落ちてきた得体の知れないものはゆっくりと立ち上がりこちら歩いてくる。
「人間?」
「まさか一番上から落ちてきたのよ!!」
「くそっ!!やる気か!?」
とっさに身構える。
プシュ――。
「プシュ――?」
上空から落ちて来たものは音を立てて倒れた。
「とりあえずここから離れましょう、ビルから人が出てくるわ」
ビルからはゼイオン社自慢のロボット兵器や武器を持った人間が何人もでてきた。
「あれがロボット兵器?俺本物は始めて見た。」
ロボット兵器とはゼイオン社独自の技術で作り上げられた兵器で、来年から各国に配備されるものだった。
「いいから、早くこっちに。見つかるわ」
「あぁ。」
「こいつ何なんだ?女だよな?」
「さぁ…私にもわからないわ。見た目は私達と同じぐらいの年よね、でもなんでこんな格好?」
その少女はボロボロの格好だった……。
「うぅ……」
「あっ!!起きたぞ。おい!!大丈夫か!?」
「うぅ……。ウチ…無事なん?」
「生きてるみたいね。なにがあったのか話してくれる?」
「うん…。とりあえずどっか落ち着ける所に。」
「そうだな…俺の家に行こう」
「大丈夫?私は黒咲桜。こっちは鏡魔琴。なにがあったか教えくれる?」
「うん…。ウチは凛……。ううん……。『CZR-004』ウチはゼイオン社が創った機械兵器なの……」
「機械兵器?嘘だろ?どうみたって人間じゃねぇか…」
「でも、人間があの高さから落ちて助かるとは思えない…今は信じるしかないわ」
「ありがとう……。」
「ねぇ?もっと詳しく教えてくれない?機械兵器のこととか、なぜあなたが空から降ってきたのか。」
「うん…。機械兵器はな、ゼイオン社が極秘で創った対神悪魔天使ようの兵器なん。超最新の人工知能を積み360の武器が体に仕込まれ、あらゆる体術を使いこなす……。でも普通に生活する人間と見た目は変わらない……そんな物がゼイオン社にまだ10体いるわ」
「そんな機械兵器の技術が復活したなんて……。望みはなに?戦争でもする気??」
「ゼイオンは全世界を支配するって、全世界の王になるって、言ってた。」
「そんな……そんなこと絶対にさせないわ!!」
「ウチかてそんなん嫌や!!だから逃げてきた……なぁお願い!!ウチと一緒に戦って!!ゼイオンは止めな。これは父さんの意志でもあるんだから…」
「えぇ。あたり前じゃない一緒に戦うわ」
「あぁ。俺も賛成だ。だか最後に質問。なんでゼイオン社が創ったのにゼイオンに反発する?」
「それは……ウチを創ったのが神楽博士だから、神楽博士はゼイオンを止めたがってた、だけど博士一人ではなにもできなかったの、だから私の人工知能は正常な人間の考えを、他の機械兵器とは違う人工知能のが搭載されてるん、だから……父さんの意志を継いでゼイオンを止めたい!!」
「あぁ…わかった。ごめんな、疑うような事聞いて。戦争は起こさせない一緒に止めよう!!」
「ほんま、ありがとう。めっちゃ嬉しいわ!!」
「良かった。やっと笑ったわね。とりあえずは私の家で暮らしましょう」
「うん!!なにからなにまでほんまありがとうな!!」
機械兵器……それは想像とはまったく違う。見た目は人と変わらない……意志を持つ兵器……凛はどんな気持ちだっただろうか………。


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