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Purple woman
【二次創作 官能小説】

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Purple ecstasy-32

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【エピローグ】



―――ラグナがビサイド島から戻っておよそ1年、


あの島での出来事が本当の意味で思い出になろうとしていた頃、


ラグナのもとにビサイド島から“1通の封筒"が届いた。
差出人の名前はなく、
中には1枚の写真が入っているのみ。


写真には今は懐かしきルールーと彼女の夫であるワッカ、
そして2人の間で挟まれるようにして生まれたばかりの赤ん坊の3人が写っていた。


赤ん坊含め3人の口許には微笑みが浮かび、
一見して幸せ一杯の家族であることが分かる。


久しぶりに見るルールーの顔に複雑な心境のラグナだったが、
何気に写真を裏返した時、そこに走り書きされた言葉がラグナの思考を一瞬停止させた。



『貴方にそっくりな可愛い瞳の赤ちゃん』


そして裏側の右隅には、 ホテルに残されたカードにもつけられていた“紫色の唇"があった。




「・・・・・・」



このメッセージが意味するところは何なのか。

薄々は察することはできても、明確な答えを知ることはできない。


ただ1つ言えるのは、
あの3日間の出来事は
ラグナだけでなく、
ルールーにとっても忘れられない貴重な思い出になっていたということだった。




「・・・それだけで十分だ」



フッと自嘲気味に笑うと、ラグナは机の引き出しを開けて、届いたばかりの写真を投げ込むと再び引き出しを戻した。




同じ想いを共有したという思い出は、
次に思い返して懐かしく思う時まで、
大事に大事にとっておこう―――――





―――― 完 ―――――


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