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Purple woman
【二次創作 官能小説】

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Purple ecstasy-3

搭乗口を半分塞ぐ形でざわついている1団には女性の顔が目立つ。

とりわけ茶髪・金髪の可愛らしい少女がはしゃいだ口調で冗談まじえて声をあげる姿が目についたが、

男はそんな少女を見守るように慈愛の眼差しを向けている黒髪の女性に気づいた。

彼女の周りにいる人間が半分壁になっているせいもあって、はっきりと女性の全体像を確認することはできなかった。

しかし顔立ちが大人びていて、どこか魅惑的な風情を漂わせていたことと

周りにいる者が「ルールー!!」と呼んでいるおかげで、
それが彼女の名前であることも分かった。





(・・・いい女だ)



その時はあまり彼女を意識することなく、
男は再び空港エントランスに向かって歩き始める。

外に出ると、道路際に列をなしているタクシーの先頭に声をかけ素早く後部座席に滑り込んだ。



「お客さん、どちらまで?」


「スピラホテルへ」



――――彼の名前はラグナ・レファール。

かつてガルバディア共和国の国防軍に属し、幾つかの戦場を渡り歩き、優秀な兵士として名を轟かせた。

その後堅苦しい軍隊組織に嫌気がさして除隊。
数年は傭兵として戦場を渡り歩く生活を続けていたが、
やがては戦うことにすら嫌気を覚え、

現在はフリーのジャーナリストに転身し、今までとは違う立場での放浪生活を続けている。


性格はポジティブ思考で、何事にも挑戦する積極的な男。

かつてパブで出逢ったレインという女性と同棲し子供までもうけたが、

彼女と死別してからは幼い息子を親戚に預け、
ジャーナリストとしての生活に没頭している。


元兵士・傭兵という経歴からも分かる通り、
鍛えられた肉体から繰り出す近接格闘術は健在で、
ナイフや銃の扱いにも長けている。その技術のお陰で何度か命びろいしたこともあった。

元来自由気ままで1つところにとどまらないので、
世界各地を廻る中で様々な女性と浮き名を流してきた“女好き"でもある。





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