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Crimson in the Darkness
【ファンタジー 恋愛小説】

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Crimson in the Darkness -再会-U-1

 今日から住む部屋に荷物を置いて、リーが世話になってるリアナの実家に行ってみた。が、リーとそう年の変わらない男が出てきて、素っ気なく追い返された。



 今の誰だ……



 リーが普段何処に行くかなんて解かんねぇしな、取り敢えずそこら辺を歩き回ってみるか。





――――
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 街の真ん中にあるのはこの国の“神”と位置付けられる聖樹“ユグドラシル”。



 一年を通して青い葉を身に纏い、枯れることはない。その樹齢は2000年以上とされ、この国にある聖樹“ユグドラシル”は合計6本。このガラナのユグドラシルを中心に六角形を描くように残り5本が根付いている。ただ、北にあたるユグドラシルは数年前に朽ち果てたらしく、切り倒されたと言う。



 その時近くに旧教皇派が失脚失権し、女教皇派が擁立された。それの原因となったのはリアナだと言っていたけど、聖樹も関係しているのか詳しくは解らない。



 ユグドラシルが根付く、広場は街の最も大きい通りと繋がっていて、生活の中心となっているらしい。通りの両端には食料品や雑貨、衣料などの店が並んでいる。その中の一軒、小さな雑貨屋に目が止まった。



 あれは……





「リー!」





 後ろ姿だから、確かじゃない。でも、そんな気がした。



 振り返ったその人物は赤い髪を揺らして、青い目を瞬かせると表情を固めた。






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