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ドラゴンクエスト5 天空の花嫁
【二次創作 官能小説】

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ルラフェン編 その二 月夜の晩に-9

「すみません、パペットマンに魔力を四散させられて……」
「パペットマン?」
 よくみるとスモールグールに紛れていくつか木の人形が居り、不思議な踊りで精霊達を追い払っていた。
 これではいくらフローラが精霊を使役しようとも、凝集させる頃には霧散してしまう。さらに威力こそ弱いものの、分裂を繰り返し無限に増えると噂されるスモールグールに囲まれ、ジリ貧になるだろう。
「ガロン、フローラさんを乗せて走れるかい?」
 リョカの問いかけにガロンは唸り、魔物達を睨む。先ほど壊した包囲網もすでに修復が完了しており、フローラの放つ中級火炎魔法も協力して小鬼達がブロックする。
 そして徐々に包囲網を狭めてくる。
 西国の不思議な敵。殴った手ごたえをみれば、それがそれほど脅威なものではないとわかる。けれど、集団をなして魔法、物理を無力化するその戦い方には舌を巻く。
「リョカさん、私がベギラゴンを貯めますから、その間……」
「いや、四方からの攻撃となると、完全に守るのは無理だ。せめてシドレーが居てくれたらいいんだけど……」
 迫り来るスモールグールを昆でなぎ払うも、分断されたところから小ぶりな二体に分かれる。それを繰り返せばいつかは無力化できるかもしれないが、こそこそと逃げ去っていったそれは頃合を見計らって合体する。行動不可能になるまで分散させるには真空魔法や爆発魔法を使用するのが効果的に見えるが、不思議な踊りのせいでそれもできない。
「何か……そうですわ……。近くに湖があります。そこならコーラルレインで……」
 スモールグールが砂の魔物ならば、おおよそ弱点は水だろう。比較的近くに湖があり、その規模ならばたとえ不思議な踊りでも精霊達を四散させることはできない。
 だが、そうはさせまいと見事に立ちふさがれ、万事休すに見える。
「コーラルレイン……? そうだ……!」
 リョカは着ていた鎖帷子を脱ぐと、それを思い切りパペットマン達に投げる。パペットマン達は鎖帷子が絡みつき、不思議な踊りが踊れなくなる。だが、包囲網自体はどんどん狭くなり、突破できるようにも見えない。
 しかし、リョカはある印を組み始め……、
「大空を翔る奔放なる精霊達よ、その気まぐれな眼差しを閉じて涙せよ……、ラナリオン!」
 ルラフェンを訪れて成り行き上覚えてしまった例の天候魔法、雨雲を呼び寄せるとされるラナリオン。リョカの呼びかけに白い精霊達が集まりだし、その上空に黒い雲を造り、赤い月を隠す。
 そして、しとしと霧雨が舞い始める。
 その霧のせいでスモールグール達は動きが鈍くなりだし、パペットマン達の間接がきぃきぃと高い音を立てて軋み始める。
「よし! いまだ、フローラさん!」
「うふふふふ……、よくもやってくれましたわね、小鬼さん達……。おかげでヅルトン親方に編んでいただいたケープが砂だらけ……。サラボナの青きサファイア、知識の守人にして稀代の魔道士のわたくしにこのような辱め……、いかにして雪いでくれましょうか……?」
 ふつふつと怒りのオーラを纏うフローラに、魔物だけでなくリョカもガロンも退いてしまう。
 不意に左手を掲げると、青い光を放ち、周囲にぱらつく小雨を徐々に大粒のものへと変えていき……。
「大いなる水の精霊神、マールよ……、その慈しみをもって、かの者達に安らぎをあたえん……メイルシュトロム……」
 静かな詠唱の後、ふわっと風が彼女を中心に波状的に吹き、小鬼や木偶人形を怯ませる。そして、次の瞬間、まるで大時化がごとく嵐が巻き起こり、魔物達に水の柱で閉じ込める。
「ぎぎぎぃ〜!」
「きしきしきしきし……」
 激しい雨にさらされ、徐々に身体が崩れていくスモールグール達。水が体内にしみこみ、重さで膝を着くパペットマン。
「ほほほほほ……、どう? 挑む相手を間違えたのではなくて? でも後悔しても遅いですわ……。私の怒り、この程度では収まりませんの……!」
 さらに右手を掲げ、交差させるフローラ。締めなのだろうか、雨粒の大きさ、嵐の勢いが大きくなりだす。
「もう十分だよ。フローラさん」
 リョカは彼女の手を取ると、小波魔法とも呼ばれるマホトーンを唱える。リョカの技術程度では彼女の魔法を四散させることはできないが、それが弱くなるのはみえる。


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