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ドラゴンクエスト5 天空の花嫁
【二次創作 官能小説】

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ルラフェン編 その二 月夜の晩に-8

**――**

 赤い月の夜は出歩いてはいけない。それがルラフェンの街のルール。
 その一つの理由が、ルラフェンでは満月の日近くになるとルビス正教会の人々がポートセルミで講習を受けるためだ。もし、大怪我をしたり、毒や魔物の呪を受けたとして、それを癒す手立てがなくなるため、皆満月の日には出歩かない。
 もともと自活のできる街でもあり、外へ出る人も少ないためか、最近では子供のしつけのためにお化けが出ると様変わりしていた。
 だが……。

 その日、リョカはなかなか寝付けなかった。一番の理由はガロンの遠吠え。空に浮かぶ赤い満月に興奮したのか、彼はしきりに吼えていた。
「う〜ん、おかしいな……。いつもはこんなに遠吠えなんかしないのに……。リョカ、ガロンさんの散歩行ってきて……」
 ベッドの上で丸くなるシドレーが瞼を擦りながら言う。
「うん。しょうがないね。これじゃあ皆に迷惑だし……」
 リョカはしょうがなく起き上がると、旅人の服に着替え、用心のために鎖帷子を下に着込み、昆を手にする。もっとも、地獄の殺し屋とされるキラーパンサーに牙を向く命知らずも少ないだろう。
「あれ、シドレーは?」
「俺は鳥目だから夜は無理……」
「あそっか……。それじゃあ……」
 リョカはシドレーに手を振り、一人宿を出た。

「行くよ、ガロン……」
「ふがぁご……」
 リョカの姿にガロンがぴょんと飛んでくる。リョカの腰に擦り寄ると背中に乗るようにしゃがみ込む。
「どうしたの? いったい……」
 リョカは不思議に思いながらガロンに跨ると、ガロンは大地を蹴って、早々に風になった……。

**――**

 ルラフェンの街を飛び出したガロンとリョカ。
 風を切る速度に追いつける魔物など居らず、リョカは帽子が飛ばされないようにしっかりと掴む。
「一体どこへ行くんだい? ガロン……」
 鬣を撫でながらガロンに尋ねるリョカ。
 途中ガロンは何度か立ち止まり、何かを探るかのように鼻を鳴らして、そしてまた走り出す。
 荒野を走り、小高い丘を駆け、滝を越えて一路、西へ……。
 そして見えてきたのは泥の小鬼達と、その中心で光を放つ何か……。
「あれは!?」
 一層スピードを出すガロンに、リョカは深く掴まる。そして、スモールグールの一人目掛けて不意打ちの脳天割り!
「たぁ!」
「ぎゃごえ!」
 リョカの一撃に泥の小鬼は見るも無残に砂に帰る。
「バギマ!」
 そして誰かを囲む集団を蹴散らすべく、真空の刃が放たれる。
 ベネットのところでの修行が功を成したのか、鋭さを増した真空刃はスモールグールの身体を真っ二つにしては、その砂を吹き飛ばす。
「バギマ! バギマ!」
 連発をするもそれに耐えるだけの余裕が備わっており、包囲の一角を崩す。
「大丈夫ですか!?」
 リョカは中心に居た人物に駆け寄り、守るように立つ。
「ええ、あ、リョカさん?」
「え? もしかしてフローラさん? なんでこんなところに?」
 なんと魔物に襲われていたのは、あのフローラ。何故ここにいるのかもそうだが、彼女レベルの魔法使い、いや魔道士と呼べる存在がどうしてこんな小鬼達に遅れを取るのかわからない。


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