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止まらない痴漢電車/藤崎リンの場合
【痴漢/痴女 官能小説】

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止まらない痴漢電車/藤崎リンの場合-1

藤崎リン、十八歳。
都内の公立高校に通う、至って今時の女子高生だ。
金髪ロングの巻き髪。
黒ギャルの名残ともいうべき褐色の肌に。
派手めの垂れ目メイク。
唇はピンク色のリップでキラキラと光っている。
顔自体も小顔の方だ。
ただ身体つきもその小顔に見合い平均よりも小柄であった。
胸も尻も小ブリの感はあるがその青さを残したみずみずしい身体つき。
援交でもリンが高値を吹っ掛ける好材料にはなっていた。

そんなリン。
今日も学校指定の物とは違う赤いリボン。
青を基調としたチェックの制服ミニスカ。
クリーム色の半袖ワイシャツのみが校章が刺繍された学校指定の物。
そんな格好でやはり学校指定の物ではないスクールバックをだらしく背中に背負い。
駅のホームで電車を待っていた。
時刻は間もなく8時。
このままでは学校側が登校時間と定めた時刻には間違いなく間に合ないが。
今日びの高校生…それを遅刻と捉える者はかなり少ない。
当然、リンもご多分に漏れず大多数派の方であった。
「はぁぁ〜ぁ」
そのリン、まだ多く人が溢れる駅のホームで大きな欠伸をひとつ。
無論、今時の女子高生。
欠伸を見られる事など恥ずかしい事でなった。
そして基本的に夜更かし体質のリン。
昨夜も寝たのは午前三時を回った頃であった。
そんな訳で一度、出た大欠伸は更なる欠伸を引き起こす。
そして…。

「たりぃ〜、ちょ〜眠みぃー」
誰に宛てた物でもない文句をブツブツと呟くリン。
かと言って。
成績のあまり良くないリン。
これ以上欠席日数を増やす訳にもいかず。
駅のホームでうつらうつらしながら電車の到着を待った。

そしてホームに滑り込んで来る電車。
ドッと動く人の波。
平均男性より頭二つ分くらい小柄なリンは…。

「チッ!…ってーなっ!」
ぶつくさと文句を言いながらも人の波に翻弄されつつ電車に乗り込む。

かなりの密集度合いの車内。
乗り込んだ方とは反対側のドア付近に立ったリンは。
座席の端の手摺りに寄り掛かると早くもコクリコクリと居眠りを始めた。

が…。
「チッ!!」
電車が走り出すと直ぐにあからさまに舌打ちを打つリン。
よほど眠いのか。
両目は硬く閉じたままだ。
そしてその不機嫌さを表すように眉間には深い縦シワが数本。

その舌打ちと眉間のシワの原因は…。
誰かの手の甲がぴったりとリンの小さな尻に押しつけられているのだ。

いくら混んでいると言っても。
ギュウギュウ詰めで身動きもままならない。
…と言った状況ではない。
誰かが意図してリンの尻に手を押しつけいるとしか考えられなかった。

だがリンはイラつきながらも眠さを優先させた。
可愛らしい見た目のリン。
尻をサッと撫でられたりするのは日常茶飯事の事だった。
今回もその程度と鷹をくくった。
だがそれが間違いの始まりであった。


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