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ドラゴンクエスト5 天空の花嫁
【二次創作 官能小説】

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ルラフェン編 その一 フローラ-3

 これらの魔法は気象・天候を司る精霊達を使役するもので、みだりに使われては適わないとルビス正教会の日曜礼拝の賛美歌で眠りに誘われている。
 現状、もしそれを使おうとするなら、彼らを起こす必要があり、それはザメハのような覚醒魔法ではなく、日和見草のような魔力を伴う草が必要なのだ。
 今、ベネットの実験が成功すれば、目覚めた精霊達は自分達に覚醒をもたらした者を主とし、その問いかけに応えるようになるという。精霊との契約の一種だ。
 リョカはその説明を聞き、おかしな魔法を覚えても困ると部屋を出ようとする。しかし、時すでに遅く、ボンっと白い煙が周囲を包み、シナモンの香りが漂ったころ、身体中、真っ白になっていた。
「ぶはっ、なにこれ……」
 せき込みながら身体にまとわりつく白い粉を振り払うリョカ。モノトーンな世界で異質なほどに色彩豊かな輪郭を見せるベネットとフローラにリョカは首を傾げる。
「あれ? なんで二人とも平気なの?」
 白い煙を払いながらリョカは咳き込む。どうやら白い粉はリョカにだけまとわりついているようで、二人にはなんら被害が見えない。
「ベネットさん、この白いのは……」
「うむ。これが天候を司る精霊じゃろうな……。いや、ここまで大量なのは初めて見たぞい。分量を間違えたかの? そして……、なんでお前にだけ向かうんじゃい? というか、お前誰じゃ? さてはワシの研究を盗みに来たのか? この不届き者め!」
「え? え?」
 招き入れられただけのはずが、いつの間にかスパイ容疑を掛けられるリョカ。次第に薄れていく白いモヤを見送りながら、どういい訳したものかと困り始めていた……。

**――**

「ふむ、お前さん、リョカというのか? ほほう。フローラちゃんのお友達かい。やっぱり魔法に興味がおありで? 見たところ、それなりの素養が見受けられるの。まぁ、フローラちゃんのような逸材からすれば見劣りするが、鍛えればそれなりになるの」
 実験を終えて居間で寛ぐ三人。ベネットはリョカをしげしげと見つめ、ひび割れたコップを彼に向ける。
「ためしにこのコップにスカラを唱えてみんしゃい……」
「ええ……」
 リョカは印もそこそこに土の精霊を呼び出し、コップを強化する。ベネットは硬質化したコップで机をトントンと叩き、その精度を見る。
「ふむ……。独力でこれだとすると、中々のもんじゃな。魔力も高いが、方向が一定でなく、それが互いに相殺しているといったところじゃな……」
 ベネットは人差し指をコップに当て、つうと線を引く。すると精霊が互いに向き合い始め、コップを覆う青紫の光が薄れて消えていく。
「え? うそ。僕の魔法……」
 強制的に霧散させられる防壁魔法。いくら簡易の印と無詠唱とはいえ、ただ指を走らせた動作だけで無力化させられたことは驚きだった。
「ベネットさんは魔法の根幹を理解なさっておりますの。そうですわね。たとえ私の全力でも、正面からならああしていなされますわ」
 こそっと呟くフローラの言葉にリョカは驚きを隠せない。大魔道士と呼ぶに相応しい彼女の魔法すら無力化されるほどの実力が、目の前の老人にあるのだろうか?
「その分、魔力はからっきしじゃがな。多分、お主よりも魔力は弱いぞ」
「へぇ……」
 コップを戻すベネットは笑いながらそういう。
「さてと、それじゃ始めるか……。お主、リョカはまず水を汲んだバケツを用意しろ」
「はい?」
「リョカさん、バケツはこちらですわ」
「え?」
 フローラはベネットに頷くと立ち上がり、台所へと向かう。わけもわからずリョカはそれに従い、水を汲んで戻ってくる。


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