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みどり
【姉弟相姦 官能小説】

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EP.1「ここ」-2

「・・・ん?」


顔のすぐ上に何やら湿った空気を感じて目を覚ました。
するとほぼ同時に顔を濡れたものが覆いかぶさり、息が出来なくなってしまう。

「ごほっ!うげ、苦しい、なんだこれ?!」

必死に藻掻きながら顔にひっついたそれを剥がすと、姉ちゃんの腹を抱えている姿が見えた。

「あっはっはっはっ、バタバタしてんの!」
「姉ちゃん、何やってんだ!苦しいだろ!」

よく見るとそれは濡らしたタオル。
これは以前もやられたのだが、本当に顔に張り付いてしまって呼吸出来なくなってしまうのだ。

「寝起きどっきり大成功!」
「ごほ、げほ、姉ちゃん、俺を殺すつもりか?!」

涙目になってむせている俺をよそに、姉ちゃんは楽しそうに親指を立てている。
高校生にもなって昔やった悪戯をまたやらないでくれ。しかも、下手したら人生が終わる様な悪質なものを。
春から新しい場所で頑張るんだ、姉ちゃんなんかに潰されてたまるか。

「いいじゃん、高校生になったらさ、こうやって姉ちゃんと話せなくなるんだよ。今のうちに悪戯されとけって」
「別に今すぐ離れ離れになっても何とも無いけどね、俺は」

何だか、ちっとも寂しくなさそうだな。
母ちゃんは最近よく俺の好きな物を作ってくれたり、父ちゃんは話し掛けてくる回数が増えた。
2人とも口には出さないけど、俺がいなくなる前に少しでもコミュニケーションを取ろうとしている様に見える。

だが、この姉上様は逆。
口では寂しいんだと言わんばかりだけど、行動は普段と全く変わらない。
全く、困った姉ちゃんだよ。少しは変わればいいのに、全く進歩してないじゃないか。
頭の成長が止まってる・・・なんて言ったら殴られるだろうな。


姉ちゃん、悪戯する為にわざわざ俺より早く起きたのか?
ごくろうさまです。朝が弱いのによくやりますよ。

「ほれ、さっさと起きて着替えろ」
「はい?」
「行くぞ。思い出作りだ」

よく見ると姉ちゃんの格好はいつもの部屋着じゃ無かった。
グレーのパーカーにジーンズで、まるで男みたいな簡単な服装。
髪を染めたから少しはお洒落に気を遣う様になったか、なんて思ったけどやっぱり変わらなかった。

「何で起こしたんだよ」
「だーから、思い出作り。さっさと布団から出ろ」

毛布を無理矢理捲り上げて、寒がる俺をよそにハンガーに掛けてあるシャツを無造作に放り投げてくる。
そして、壁に寄り掛かって、腕を組んでこっちを見つめている。
さっさと済ませろっていう無言の催促だな。
でもいくら姉弟とはいえ、目の前でパンツ一枚にはなれない。

「手伝おうか」
「い、いいよ!」

梃子でも部屋から出ていかなそうなので、仕方ない。
・・・そういえば姉ちゃんが俺の部屋に入ってきたのは久々だな。どれくらいぶりだろう。


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