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ドラゴンクエスト5 天空の花嫁
【二次創作 官能小説】

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幼年編 その四 妖精の里-4

**――**

「まったく、妖精の国が大ピンチというから来たというのに、ベラさんは雪合戦のお相手を探していたというのですか? リョカさんもメラリザードさんもそうです。春風のフルートが無いと人間界にも春が来ないんですよ? 今はまだ肌寒いで済むでしょうけれど、季節はずれの雪が降った日には農作物に甚大な影響が出ます。飼料がなければ町と町、村を結ぶキャラバン隊にも影響が出るんです。そうしたら世界中で子供達がおなかを空かせることになるんですよ? 私達はその事態を解決すべきためにここに呼ばれたのでしょう? 確かに一面の雪にはしゃぎたい気持ちもわかります。恥ずかしながら私も雪ウサギを二つ三つ作っておりましたし。けれどそれはベラさんがもう一人の戦士を呼ぶまでのあいた時間でした程度のことです。今こうして戦力が集まった以上、すべきことは雪合戦のほかにあるのではありませんか!?」
「「「は〜い、すみませ〜ん……反省してま〜す……」」」
 妖精の村の宿屋の隅っこにて、リョカ、ベラ、シドレーは正座させられながら青いロングヘアーの少女、フローラ・レイク・ゴルドスミスにお説教を受けていた。それもかれこれ小一時間。一体どこから叱る材料を持ってくるのか、彼女の台詞は多岐に渡り、しまいには古語、故事、最近の出来事に至るまでになる。
「あの……そろそろですね……」
 恐る恐るベラがお説教の中座を求めるが……、
「まだ話は終ってません!」
 とぴしゃりとされる。
 リョカは前にデボラが妹の説教を恐れていたことを思い出し、そしてそれを実感していた。
「いいですか? ……クドクド……。でしてね……クドクド……」
 まだ終わりを見せない説教なのだが、いちいち反論のしづらい言葉選びに三人ともすっかり消沈気味。
「……フローラさん、その辺にしてあげてはいかがかしら……」
 ドアがキィと開き、青い派手さはないが豪華な服装に身を包んだ上品な女性がやってくる。
「ポ、ポワン様!」
 ベラは慌てておでこを床にこすりつける。フローラもその威厳というべきものを感じたのか、ようやく口を紡ぐ。
「ベラ。この方達が貴女の選んだ戦士なのですね? なんとも可愛らしい戦士ばかりですが……」
 ポワンはフローラ、リョカを見ながらそう言う。
「はは、はい! このリョカはこの見てくれですが、この年にして独力で回復魔法、解毒魔法、それに真空魔法を覚えております。それに武器などの扱いにも精通しており、なにより地獄の殺し屋といわれるキラーパンサーの子供を手なずけております」
 その地獄の殺し屋の幼子は先ほどから暖炉の前でごろごろ寝返りをうち、ホビットから与えられたマタタビで気持ち良さそうにしている。
「そしてあの……、本当はアンディという少年を連れてくるつもりでしたが、何かの手違いでフローラさんを連れてきてしまい……。直ぐに送り届けますので……」
「あら、ベラさんは私が戦士だと不服だというのですか?」
「いえいえ、滅相もありません。むしろ、私を含めて最強かと……」
 先ほどの攻撃ならぬ口撃を見るにそうそう適う相手ではないと判断するベラ。むしろ別な理由で彼女を送り返したいのが本音だろう。
「私だって回復魔法はべホイミまで使えますし、氷結魔法、爆裂魔法、火炎魔法も中級までは覚えておりますわ……」
「へえ、フローラちゃんは複数の系統の魔法を使えるんだ……」
 リョカは素直に驚いていた。彼も複数の魔法を覚えているとはいえ、攻撃系を複数に覚えるというのは至難のこと。というのも、魔法を放つに当たって必要なのはイメージなのだ。
 魔力を媒体に精霊を使役する。真空なら風の精霊を呼び、炎なら火の精霊を呼ぶ必要がある。だが、その際イメージが伴わなければ正しく精霊を呼び寄せることが出来ない。例えば火炎魔法を使った直後だと上手く他の精霊をイメージすることができず、氷結魔法に限らずほかの系統が使えないことがある。
 普通、魔道士とされる者ならともかく、一般には一系統を覚えればそれで十分とされるのは、それが原因である。


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