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ドラゴンクエスト5 天空の花嫁
【二次創作 官能小説】

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幼年編 その三 レヌール城のお化け退治-13

「ん? 坊主も何かもらったん? そんな、俺かてがんばったんだから、なんかくれよ……!」
 シドレーはリョカの持つ金色の玉に止まる。
「え……!?」
 すると雷に打たれたかのようにシドレーは体を硬直させ、そのままふらふらと落ちる。
「え? え? 何? どうしたの? 嘘でしょ? 冗談はやめてよ!」
「わ、ワシは何もしとらんぞ? このメラリザード、この玉に乗った瞬間……」
「と、とにかくホイミ!」
 リョカは簡易治癒魔法を唱えたが、シドレーは動かない。いや、心臓の音、呼吸は聞こえてくるから死んでいるわけではない。昏睡しているのだろう。ただ、その表情は安らかであった……。

**――**

 夜も明けごろ、リョカとビアンカは眠るシドレーを袋に入れながらアルパカの町に戻った。
 相変わらず寝ぼけている衛兵の脇をすり抜け、二人は何事もなかったかのように宿屋に戻る。その途中、二人を心配していたのであろう男の子が駆け寄ってきて、安堵のため息を零す。
 男の子は銀のティーセットを見て驚きながら、明日は自分も二人がお化け退治をしてきたことを証言すると約束してくれた。
「よかった。これであの猫ちゃんも助けることができるわ……」
 宿に戻ったところでビアンカがほっと息をつく。
「そうだね。でもビアンカ。一人で行くなんて無茶しちゃだめだよ……」
「ごめんなさい。でも、リョカが来てくれて嬉しかった……」
 ビアンカはリョカの胸にそっと額を当てる。
「ね……ヘアバンド……くれないの?」
「え? でもこれダサいって……」
「いいの。リョカがくれたものなんだもん。ダサいはずないよ……」
「うん……」
 リョカは道具袋からはげかけた赤いヘアバンドを出すと、ビアンカにつけてあげた。
「んふふ……この髪型だと合わないね……。けど嬉しい……」
 そう言いながら彼女は離れようとしない。
「ね、リョカ……、少しだけ、背伸びして?」
「え? こう?」
 リョカはつま先立ちになるが、ビアンカは違うと首を振る。
「そうじゃなくて、こう……んっ……」
 ビアンカは爪先立ちになると、彼の唇に青臭さの残る唇を押し付ける。
 柔らかいが苦く青臭いキス。けれど、リョカはそれを愛おしく感じた。おそらくは自分の排泄したそれが彼女の唇に残滓としてこびり付いているのだろうけれど、それとは別次元で、彼女の唇と触れることが出来たというその事実が、彼にとって大切なことであった……。
「リョカ……オヤスミ……。またね……」
「うん……またね……」
 二人は挨拶を交わすと、互いの寝室へと戻った……。

 ベッドに戻る途中、寝返りを打つパパスは、
「長いトイレだな」
 と笑っていた……。


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