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ドラゴンクエスト5 天空の花嫁
【二次創作 官能小説】

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幼年編 その三 レヌール城のお化け退治-12

**――**

 テラスに出ると親分ゴーストが着ていたと思しきグレーの布が半分以上黒こげになってそこにあった。
 王様はリョカに気付くと、にっこり笑顔で迎えてくれる。遅れてやってきたビアンカはまだ魔物がいるのかと身構えたが、二人が事情説明することで誤解も解ける。
「ふう……これでレヌール城もお化けのお城といわれずに住むわい……。これもおぼっちゃん、おじょうちゃんのおかげじゃな……」
「おいおい、俺のことも忘れるなよ?」
 シドレーはひょこっと首を出しながらそう言うが、王様はとぼけた様子で意に返さない。
「でも、どうしてあの魔物はこのお城に?」
「さあて……。やっぱり誰も居ないから拠点に使えると思ったんじゃろ?」
 王様は特に感慨もなく、しれっと答える。
「なのかな……。なんかひっかかるんだ……」
「そうじゃなあ……そう言えばこの城には后の愛用していた銀のティーセットがあったが……あれはそこまで重要じゃないかの?」
「え? ティーセットがあるの?」
「ああそうじゃな。おじょうちゃんには世話になったし、見つけたら持って行ってもいいぞ?」
「本当?」
「ああ。ただし、銀はしっかり磨かないと黒くくすむからな? 手入れをしてくれんと、枕元に后が立つぞ?」
「それは……やだな……。でもいいや。ね、シドレーだっけ? ちょっと来てよ。探すの手伝って!」
「なんでや。そんなん坊主とやれや。金髪娘」
「いいから!」
 ビアンカはシドレーを引っ張ると、そのまま駆け出していく。
「それじゃあ僕らはこれで……。王様、さようなら……」
「うむ……いや、待てよ……。坊やにも何かお礼がしたいな……」
「え? うわうわわ!」
 再び例の浮遊感が体を包む。
「ちょっと、お礼なんていいから、降ろしてくださいよ! なんかこの浮遊感! すごく苦手なんですってば!」
 リョカは泣き叫ぶが、王様は「いいからいいから遠慮しない」と聞く耳を持たない。
「うわあああ!!!」
 リョカの本日何度目なのか、情けない声がレヌールの上空に響いた。

**――**

「これは?」
 リョカが案内されたのは正門にあった墓石の前。王様が指を刺す先には金色に光る不思議な玉があった。
「これなんじゃが……宝石というわけでもなし、なんじゃろな?」
「へえ……」
「もしかしたらこれが魔物を呼び寄せたのかもしれん」
「でもまがまがしいとかそういう感じはしません。なんかこう、力に溢れるような、素直な感じが……」
「ふむ。幽霊のワシにはよくわからんが、できればこれを持って行って欲しい。お礼といっておきながらもう一つ頼みごとをするようで気が引けるが……まあ、その過ぎた力なんじゃないかと思ってな……」
「過ぎたる力?」
「うむ……。ワシもよく知らんのだが、かつてこの世界に竜の神様がいた頃の話だと、進化の秘法というものを用いた魔物が、その過ぎたる力によって暴走して破滅したというな……」
「暴走……ですか……」
「うむ。まあおとぎ話みたいなもんじゃが、それと同じなのかもな……」
 この王様はあまり深く物を考えるのが苦手らしく、自分なりの推測を告げると、ひげをいじって遊んでいた。
「よいしょっと……ねえリョカ! 見てよ! このティーセット、なんかすごい綺麗だってば!」
「ほほ、よく后が磨いておったからの……」
 ビアンカが輝くティーセットを抱えて戻ってくるので、リョカはそれを代わりに持つ。
「へぇ……銀って本当に綺麗だね……」
「えへへ、これ宝物にしようっと! リョカと冒険に出た記念と、それと、あたしが……まま、そういうことの記念ね!」
 リョカはビアンカの意味深な物言いにやや顔を赤らめる。だが、ビアンカには別にもう一つあるらしく、もじもじと股間を気にしている様子。


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