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無間地獄
【SM 官能小説】

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秘密の集まり 〜緊縛コンテスト〜-2

Side/M

「ではスタート!!」

その声で僕は一気に緊張がピークに達して体が動かなくなってしまった。
隣ではすでに女性が細い紐が体に巻きつけられていっている。

「実沙希。おいで」

名前を呼ばれてやっと自分がいる場所を認識できるレベルだ。
準備を始めている蒼介の背中をじっと見つめていると、蒼介の襟の色がうっすら変わっているのが見えた。

すごい汗・・・

蒼介さんも緊張しているんだ。

僕もしっかりしなきゃ・・・

蒼介は道具の確認を終わらせ、赤い縄を手に僕に向き合うとおでこに優しく口付けて体に縄を掛け始めた。

どんどん僕の体を埋め尽くしていく赤い縄。

洋服越しではあるけれど、要所要所で僕をきつく責めてきて徐々に熱が上がり、吐く息も荒く汗が体を流れ落ちていく。

あらかじめ用意してる吊り様の天井に縄が掛けられて体の色んなところに括り付けられていくと、まるで操り人形のようだ。
そして一つに束ねられて縄がゆっくりと引かれると、下半身が持ち上げられて片足はつま先立ちになり、もう片足は前屈みになった上半身より少し上に上がった。

「これで最後だからもう少し頑張って」

徐々に血が頭に下がってきて僕の意識が白くかすみ出してきた。

もうすぐ・・・

あああ

もうすぐあの綺麗な姿を

みんなに見てもらえる

僕の本当の姿

爪先立ちの足首に縄が付けられ、天井に繋がれてゆっくりと引かれる。
そしてついに僕の体は宙に浮いた。


おおおおおおお

会場がどよめきと拍手で埋め尽くされた。

「さすが次期頭首!まるで蜘蛛の巣に捉えられた美しい蝶のようです!!そして角度によっては蝶の羽のように見え、まるで空を舞っているように見えます!」

あああああああ!

みんなに見られてる!

僕がこんな格好で縛られて

はしたない顔をしている姿を

苦しい!

でも

でも・・・・!

司会の声が遠く頭にジンジンと熱が滞って、視界が狭くなっていく。
そして僕は意識を飛ばした。



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