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『武骨くんと鎖骨ちゃん』
【フェチ/マニア 官能小説】

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『ツンデレちゃんと硬派くん』-9

宴会が落ち着くのを待ってから、昨晩のようにスニーカーをつっかけ、二人で宿を抜け出す。
今宵も、散歩には最適の気持ちの良い晩だった。
しかし、違うところがひとつ…2つの人影は、今宵は手をつないでいた。


「…どこ行くの?」

昨晩と同じ道、グラウンドへ向かっているので、李湖は聞いてみる。
すると、
…―ちゃりん
洸太郎の空いている方の手が、ポケットから鍵を取り出した。

「さっき、忘れモンしたんだけどさ」

そして洸太郎は、夕飯の直前にグラウンドを往復したこと、ついでに風呂あがりにTシャツが無かった理由も説明した。

「そっか、だからハダカだったんだね。
んも〜、びっくりしたよ、あの時。
…あ、じゃあこれは、クラブハウスとかの鍵?
確かに、あの中なら安心、かも」

李湖は、更衣室のロッカーやベンチを思い浮かべていたが、ふと疑問が湧いた。

「明かりが漏れたりしないかな?」

「大丈夫だろ、男子更衣室なら一番奥だから、木で隠されて道からは見えないよ」

「ふうん…って、電気、消さないの!?」

「なんだ、今気付いたの。
つーか、こっちが目的なの、明るいのが。
昨日は、建物の陰だったから、暗くて全然李湖を見れなかっただろ?
今日は、じっくり見せろよ?」

心底嬉しそうに洸太郎は言うが、李湖は真っ赤になって抗議する。
しかし、洸太郎のダメ押しで、さらに真っ赤になり、ぐぅの音も出なくなった。

「李湖も、おれのカラダ、見たいっしょ?」

「…」

「あ、やっぱそうなんだ?」

ますます嬉しそうに洸太郎が続ける。

「さっきは夕飯の直前だったから、ゆっくり見れなかったもんね。
見たいのはお互い様だろ?」

「でも…!
…私のムネ、そんなに大きくないよ!?
あああ、こんなことなら、ダイエットしとくんだった…」


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