投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

『武骨くんと鎖骨ちゃん』
【フェチ/マニア 官能小説】

『武骨くんと鎖骨ちゃん』の最初へ 『武骨くんと鎖骨ちゃん』 21 『武骨くんと鎖骨ちゃん』 23 『武骨くんと鎖骨ちゃん』の最後へ

『ツンデレちゃんと硬派くん』-7

――そして、今夜も宴会。

李湖は、夕飯時から、ずっと同じことが頭を回っていた。
そのせいで若干怒った顔になっているのにも、本人は気付いていない。

…―なにあれ、なにあれっ!
小沢くんが、あんな筋肉ムキムキだなんて知らなかったっ!
もっと細いのかと…。
…筋トレとかしちゃうタイプだったんだ!?
実はけっこうナルシスト!?
…てゆーか!
サナちゃんたら、あんな気軽に小沢くんにぺちぺち触っちゃ…
…ダメーーっ!!!

その気迫に、周囲は軽く恐れをなしていたのだった。

そして、またも酔っぱらったサナに、李湖は部屋の隅に引っ張って行かれる。
李湖はいまだ、サナに対して少しすねていた。

「りこぉ、おざわのカラダ、すごかったねぇ〜!
むきむきー、にょほー!」

案の定、嬉しそうに言ってくる。
ところが、続く言葉は意外な暴露話だった。

「でもねでもね、あたし、にくしょくけいはタイプじゃないのー。
ほんとはね、そうしょくけいのワンコみたいなのが好きなんだぁー。
ナ・イ・ショだよぉ、にゃははははー」

…もちろん、広間にいる全員の耳に聞こえている。
何人かは意識して聞き耳を立てていたが、洸太郎もそうだった。

…―他のやつらはサナ狙いなんだろーな?
…李湖は?
李湖の反応が見えねー!!

それもそのはず、大広間に背を向けた李湖は、固まっていた。
すねていたはずが、あっさりと覆されたのだ。

…―えぇっ、意外!
サナちゃんて草食系がタイプなんだ!
って、そーじゃなくて!
…おい、私!
なんで…なんで私、それを聞いてホッとしてんのー!?

脳内がパニクって、サナの話をまったく聞けない李湖なのだった。


『武骨くんと鎖骨ちゃん』の最初へ 『武骨くんと鎖骨ちゃん』 21 『武骨くんと鎖骨ちゃん』 23 『武骨くんと鎖骨ちゃん』の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前