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Crimson in the Darkness
【ファンタジー 恋愛小説】

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Crimson in the Darkness -邂逅-(side;lee)-3

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 どこか解らないさ迷い着いた公園の黄色い山みたいな遊具の中。



 もう何日、歩いたのか忘れた。



 昼間はたくさんの人間の中を歩いて、夜はまた“アレ”が現れるんじゃないかってビクビクしながら隠れてた。



 おれは何もが浮かんでいない黒い空を見上げてた。



 静かだと嫌でも思い出す。





『ねえ、今ここであたしと、死んで……』





 お母さんは動かなくなる前にそう言った。



 初めて言われた。今まで、『キライ』『産まなきゃ良かった』って言われたことはあったけど……。『死んで欲しい』なんて初めてだった。



 おれはお母さん……あの人にとって何だったんだろう。



 おれは大好きだったんだ。抱き締めてくれなくても、触ろうとしてくれなくても、おれには『お母さん』は一人だけだっだ。





「これから……どうすればいいの……?」





 一人で逃げるのも、どこへ行けば良いのかわからない。やっぱりアイツらは悪魔だから、教会とかが良いのかな。



 でも、教会は信用出来ないってあの人は言ってた。




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