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Crimson in the Darkness
【ファンタジー 恋愛小説】

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Crimson in the Darkness -決意-U-4

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 礼拝堂の片隅に居た。



 聖母像を見上げるその表情(かお)は酷く切な気で不安そうなもの。





「祈りを捧げに来た―――わけではなさそうだな。アーク」





 オレの方を見るヒューイの顔は今までとは打って変わって無表情で。





「リーは暫くすれば目を覚ます。明日か明後日か、近い内にな。安心しろ」



「すまない。ありがとう」





 さっきリーを助けてくれた。意識はまだ戻っていないけど、瞳の色も牙も元に戻ってた。





「俺に言うな。…………元々俺はリアナがあの娘に関わるのは反対していた。だから、礼ならリアナに言え」





 ヒューイは眉間に皺を寄せ、表情を歪めた。





「そう、……なのか。そのリアナは?」



「寝てる。力の使いすぎだから、一晩寝れば落ち着く」





 微苦笑を浮かべるヒューイはそう言い、小さな溜め息を吐いた。




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