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サイレント・イブ
【その他 官能小説】

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サイレント・イブ-2

… … … …

あかねは本当にあんな天使のような顔をして、その年上の彼氏とえっちな事をしているのだろうか?…

もう、本当にあんな話しを聞かなきゃよかった。

たしかにそう言われれば、他の女たちとは少し違った魅力を持っている。
普通の女子高生だけど、見方によれば何かの時にふと一瞬…

エロい表情をする事があったりする。

僕の中のあかねはそんな女じゃない。
あかねの男ってかっこいいんだろうか?

ちくしょう!どこのどんなやつがいったいどうやって、そんな幸運に恵まれいるんだろう。
あかねのエロい姿を否定しながらも羨ましさで胸がいっぱいになってしまう。

そんな折に…
僕は偶然にも町で工藤あかねを見かけだのだった。

私服のあかねを見たのは初めてかもしれない。
細い脚がくっきりと目立つジーンズ姿で襟にふわふわのついた短い上着を着て歩いていた。

手に持っているのは例の彼氏へのプレゼントでも買ってきたのだろうか?
僕は声をかけようかと思ったがなかなかタイミングが掴めず、いつの間にか彼女を尾行している。

これではストーカーじゃないか…
それにしてもくっきりと浮かび上がったお尻の形が眩しい。

めったに見られないあかねのお尻を眺めてるうちに、いつしかそんな風になってしまった。

いままで見つめ続けていたあかねの天使のようなイメージから一転して、エロいあかねにどんどんと惹かれ出している自分が情けなくてしょうがない。

そうこうしてるうちにあかねは一軒のお寺の門をくぐって入って行ってしまった。

「工藤っ!…工藤っ。」

僕は慌てて彼女を追いかけ、境内を歩くあかねに声をかけた。

「あ…宮沢…君…」

石畳の途中で包装された荷物を抱くあかねが振り返る。

「何してんだ…こんなとこで?」

「あっ…あの、お使い頼まれちゃって…」

あかねとお寺は似合わないコンビネーションだった。
どちらかといえば教会だろう…

それにしてもエロいあかねと崇高なイメージ…
僕の頭はさらにごちゃごちゃになる。

「あっ、私ちょっと急いでるから…ごめんね。」

僕はあかねの姿を見かけただけで胸が破裂しそうな感じだったのに、彼女にしてみれば忙しい時に僕なんかは取り合うに足らない…
それが現実なのだ。

僕はあれから、もうあかねの事は忘れてしまいたかった。

勝手な話だけど、僕の知らないところで男とえっちな事をして悦んでるあかねを思うと悔しくて仕方がない。
でも…結局それもできないまま、あかねがエロい女でも好きでいたいと思うようになってきた。

ただ現実はこんなものなのだ。

僕がエロいあかねを好きでい続けようがいまいが、彼女には関係ない。
僕はただのクラスメイトで顔見知りに過ぎないのだった。



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