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無間地獄
【SM 官能小説】

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新しい始まり-3

Side/M

パリッと糊の利いた皺一つ無い制服を着ると、少し大人っぽく見えた。
本当なら自転車で通学なのだが、今日は少し早めに出て歩いて学校に行くことにした。
学校まで続く桜並木は僕の新しいスタートを祝うように桜が満開だ。

校門で信人(のぶひと)と合流して中に入り、緊張しながらクラス分けの名簿から自分の名前を探す。

「やった!俺ら同じクラスじゃん!」

「よかったぁ」

ほっと胸を撫で下ろして信人と喜んでいると、不意に上の方から視線を感じて見上げる。
でもそこには誰もおらず開いた窓しかなかった。

友達が一緒とはいえ初めての教室は緊張してしまう。
その緊張感と興奮で教室全体の空気が熱い気がした。

教室のすりガラスに黒い影がぼんやり映って教室の扉の前で止まる。
担任が入って来る。
また一段と緊迫感が教室に広がる。

がらっ。

背の高い男性が入ってきて教室が静まり返る。

ゆっくりと入ってきたその男性の顔を見て、僕は思わず声を出しそうになって口を手で押さえた。
かろうじて声は出なかったものの僕は開いた口が塞がらない。

似てる人?

双子?

だがそんな考えも黒板に書かれた綺麗な字が吹き飛ばす。

「はじめまして。今日からこのクラスの担任になりました相良蒼介です。どうぞよろしくお願いします」

うそうそうそうそ!!!!!

これは夢?

古典的だがほっぺたを摘まんでみる。
しかし鈍い痛みが走って夢ではないと認識させられた。

嬉しいのかすらもわからないくらい混乱していて、でも体の芯がいやらしく熱くなっていくのを感じてしまって僕は顔が赤くなるのがわかった。

蒼介は真っ赤になっている僕を見て笑った。

一人一人名前を呼ばれて自己紹介が始まる。
でももう僕の頭の中にはこれからの学校生活のことだけでいっぱいになっていた。

これから蒼介さんとずっと一緒にいられる

いやらしいことを

この学校でされるかもしれない

早速次の休みに制服で家に来るように指示された。
制服のまま犯されるんだ。

女の子の僕じゃなくて

男の子の僕が・・・・

そう考えただけで足からぶわっと熱が昇ってきて息が上がってしまった。
さすがに初日はクタクタになった学校生活も次第に慣れ、友達も出来始めた。
一日ずっと蒼介と一緒にいるという事にも慣れてくると、今度はそばにいるのに何も出来ないもどかしさに胸が苦しくなった。


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