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異界の情交
【ロリ 官能小説】

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異界の情交-1

私は久しぶりに関東中部にあるベッドタウンの駅に降り立った。その日はあいにくの雨だった。
この駅はターミナル駅ではないが、その路線の快速列車がこの駅から発着することが
多い事から駅のホームがやたらと多い。最近は通過していた特急列車も止まるようになった。
私は駅を降りて線路沿いの細くくねくねした道を歩いた。
周りには住宅街しかない。ふと歩くと店じまいして空き家になっている本屋と
未だに店を開いている薬局があり、傍には薬局特有のコンドームの自動販売機がある。
その先にはやや古びたラブホテルが二つ建っている。
しかし私が行きたかったのはラブホテルではなく既に店じまいした書店だった。
実はこの道を通るのは実に20年ぶりである。そしてこの道で私が38年生きてきて
最初で最後の不思議な体験をした。

それは私が大学受験に失敗し、高校を卒業して浪人生だった頃の事だ。
私はこの駅の近くにある予備校に自宅から通っていた。
日々の仕事に追われる今ではとても楽しかった思い出の一つだったが、
当時はとても嫌だった。日々勉強に追われ、家にいても勉強しなければならない。
高校時代は卒業後に就職した友人ともよく遊んだが、今はそれもない。
就職したばっかりなので遊ぶ暇がなかったかも知れない。
私が浪人生だという事で気を使って呼ばなかっただけかも知れない。
実は私は高校卒業前に初恋の人に電話で告白したのだが、相手に彼氏がいなかったのにも
関わらず振られてしまった。そんな事もあってか私にとって浪人生とは憂鬱な日々が続いた。
ちなみに当然だが当時はまだ童貞だった。
当時はやれ冷戦終結だの湾岸危機だの世は騒いでいたようだったが、一浪人生でしかなかった
私にとってそれは何の関係もない話だったのだ。
唯一の楽しみと言えばこの路地にある本屋に出向いてアダルト系雑誌を読み、場合によっては
買う事だけだった。そんな浪人生だった8月初頭のある日の事だった。
私は予備校の講習が終わっていつものようにこの路地にある書店に足を運んだ。
私にとってはデパートにある書店よりもこちらの書店の方がなんとなく好きだった。
高校時代に通った書店に雰囲気が似ていたところもあったのかも知れない。
私は店に入り、いつものようにアダルト系雑誌を立ち読みした。
アダルト系の本を手に取って立ち読みしているとふとロリータ系の本が目に入った。
当時は「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」は
まだ存在せず、この手の本はまだ合法だったからである。私はおもむろにそのロリータ系の
アダルト雑誌を手に取った。現在では処罰されるであろう11歳から12歳ぐらいの
少女のヌード写真が掲載され、全裸の少女がさまざまなポーズを取って撮られている。
そんな趣味のなかった私にとって何も感じる事はなかった。
しばらくそのロリータ雑誌を読んでいたら後ろから誰かに声をかけられた。
「おう、兄ちゃん。こういうの好きか?どうだ、ロリを抱きたくないか?」
後ろを振り向くと50代ぐらいの男性が立っていた。白のTシャツに黒いパンツを履いていた。
私はその男性を無視してロリータ雑誌を置いて別の雑誌を持って立ち読みをした。
「おう、兄ちゃん。ロリを抱きたいとは思わんか?まだ童貞だろう?ロリは気持ちいいぞ。」
私は気味が悪くなってその本をカウンターに持っていて買うついでにその書店の店主に
通報しようとした。私がカウンターまで行き、本を店主に見せて財布からその本の代金を置いた。


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