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女刑事‐石宮叶那
【OL/お姉さん 官能小説】

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女刑事‐石宮叶那‐ラスト-3

その頃、信吾は…。
港近くの公衆電話で瀕死の情報屋を発見していた。
辛うじて意識のあった情報屋のじいさんは取引が今日に繰り上がった事を信吾に告げた。
そして、叶那がその事を知っている事も。

興亜会と叶那の銃撃戦が膠着している時だった。
「くっ!くそぉ!」
叶那は思わぬ方向から発砲された。
叶那の焼けた火箸を突き立てられた様な激痛が左腕に走る。
銃弾が叶那の左腕に撃ち込まれた様だ。
発砲された方に目をやると倒れて瀕死の東南アジア人が銃を構えていた。
「このヤロウ!」
叶那は東南アジア人の方に銃を向けたが。
東南アジア人は既に息絶えた様であった。
再び権藤、大滝と叶那との睨み合いになった。
だが左腕に手傷を負った叶那の方が分が悪かった。
「どうした!かかって来いよ!」
権藤と大滝は叶那を挑発しながら滅茶苦茶に発砲してくる。
「ふざけんな!」
叶那も右手一本で拳銃を構えると必死で応戦する。
その時だった。
叶那にとっては何とも心強いサイレン音が遠くから近づいてくる。
「終わりだな!権藤!」
激痛のあまり額に脂汗を滲ませた叶那が痛みを押して叫ぶ。
「まだだ!」
発砲しながら捨て身で突進してくる大滝。
撃ち返す叶那。
右肩を撃ち抜かれた大滝がもんどり打って倒れる。
だが大滝の放った銃弾の一つが兆弾となって叶那の右脇腹を深く抉っていた。
その隙に車に乗り込む権藤。
出口に向かって急発進する。
「ま…まて!」
叶那はふらつきながらも権藤の乗る車のタイヤを撃ち抜いた。
バランスを失い倉庫の扉に激突して止まる車。
右手で銃を構えたままフラフラになりながらも止まった車に近づく叶那。
運転席のドアが開き…顔面を血だらけにした権藤が転がり出てくる。
「わ…私の…勝ちだ…逮捕する…」
息も絶え絶えの叶那が倒れ込んでいる権藤を引きずり立たせた。
「叶那さん!!」
その時…信吾が倉庫の中に飛び込んできた。
「信吾…」
安心した様な微笑みを浮かべる叶那。
だが…次の瞬間、叶那は崩れる様に倒れ込んでいった。




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