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枯れ落ちる葉、朱に染まる紅葉
【レイプ 官能小説】

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枯れ落ちる葉、朱に染まる紅葉-50

**――**

 泣く止むまでの十数分、さつきは夏雄の腕を噛んだり、足を踏んだり蹴っ飛ばしたりと出来うる範囲で暴れた。
 しかし、元ラガーマンの夏雄の身体はびくともせず、その力強さが逆に彼女を安心させていた。
「……すみません、取り乱しました……」
「もう大丈夫?」
「はい……」
 ようやく腕の戒めが解かれると、さつきはそのままへたりこみ、お尻を上にしたままだらしなく顔を床に着ける。
「さつきちゃん……」
 その様子に夏雄は優しい声をかけるが、彼女の相貌からは涙が延々と垂れるだけだった。
「武彦、武彦も浮気……、してた……。竹中先輩と、浮気……エッチして、ゴムつかって、二回も……。あたしが、あんなに辛い思いして、だって、必死だったのに……、武彦が考えなしに先輩殴るから、だから、それを大事にされたら困るからって、だからなのに、なんで? なんで武彦は良子とセックスしてるの? 酷いよ……、あたしはレイプされたのに……」
「さつきちゃん、しょうがないさ」
「なにがしょうがないんです? 人のことレイプして……」
「うん」
「もう痛くないんですか? 背中も胸も。嘘なんですか? 全部……」
「そうじゃない。痛かったさ。だけど、武彦だって若いんだし、さつきちゃんが相手してあげないと、やっぱりそういうことしたくなるさ」
「そんなこと、知りませんよ……、オナニーでもすればいいじゃないですか……」
 クッションを掴み、涙をごしごしとこすり付ける。
「さつきちゃん、男の生理をわかってやれよ……」
「何が生理ですか……。女と見ればオチンチン起てて、好きだ嫌いだなんてセックスしたいだけの嘘でしょ? もう信じない。誰も信じません……」
「それは違うって……」
「何が違うんですか。先輩だってあたしのこと……、……またすればいいじゃないですか……、どうぞ、オマンコ開いてますよ。精液便所なんですよね? 使えばいいじゃないですか……。二回ぐらい平気でしょ? さっさとすればいいじゃないですか……」
 お尻を上げたままのさつきだが、ゴロンと横になると、良子の家であることも気にせずにデニムを脱ぎ捨てる。
 緑色のパンツは汗で湿っており、べとつくいやらしさがあったが、脱ぎ散らかすと涼しさがある。
「ほら、どうぞ……、抵抗なんかしませんよ。生ではめればいいじゃないですか……」
「そんなふうに自暴自棄になるのはよくないぞ」
「そうさせたのは貴方でしょ? なんで今更紳士ぶるんですか!」
「さつきちゃん……」
「なにがさつきちゃんだ! 便所に名前なんかあるかよ! さっさとレイプでもなんでもしろよ、この強姦野朗!」
「そうか、なら遠慮なく……」
 夏雄はにやりと笑うと彼女に軽くキスをする。唇が触れる程度に離すと、今度は抱きかかえ、良子のベッドに寝かせる。
「他人の、それも彼氏が寝たベッドでさせるなんて悪趣味ですね……」
「武彦の奴、ここで良子とセックスしてたんだな」
 押し付けられる唇、かぶさってくる身体。絡み合う手、指先……。
 温かく、野暮で、力強く、たくましく、存在感のある……。
「ん、んぅ……はぁはぁ……んふぅ……」
 自由な手は彼を押し退けようとするが、じかに胸を触らされ、熱さと厚さに不思議な安堵感を与えられる。
「おまえが俺にやられてるとき、武彦は良子とセックスしてたんだな。このベッドでな!」
「いわ……ないで……」
 脳裏に浮かぶのは、笑顔でキスを交わし、気持ちを確かめながら愛撫をしあう二人の姿。自分はその頃、自宅のトイレで惨めにレイプされている。
 爪を立て、引っかき、そして撫でる。
 彼の手がさつきのTシャツを弄りだし、ブラを外してくる。そして、胸の谷間、やや左よりに手のひらが触れる。


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