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枯れ落ちる葉、朱に染まる紅葉
【レイプ 官能小説】

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枯れ落ちる葉、朱に染まる紅葉-39

「いいじゃん、隠さなくても。減るもんじゃないし」
「ですけど……」
「そうだ、ちょっと着てみてよ。さつきちゃんが着てるとこ見てみたいんだ」
「え……」
「ね、お願い!」
 手を合わせて拝んでくる夏雄に、さつきは正直ひいていた。たまにバイトの娘で、彼氏にコスプレをせがまれるという話も聞くが、夏雄は彼氏でもない、ただの先輩。加えてこの状況、あつかましいにもほどがあるのではないだろうか?
「嫌です!」
 きっぱりと断るが、夏雄は引こうとしない……が、
「……んぅ〜、痛てて……」
「大丈夫ですか!」
 急に背中を押さえだし、しゃがみこむ夏雄にさつきは慌てる。
「いや、ちょっと気が緩んだら、また痛みがぶり返してきて……、やっぱり病院に……」
「そんな、大丈夫ですよ。先輩、体格いいし……」
 それがなんのフォローになるのかはおいておき、さつきは当初の目的である通院の阻止を思い出す。
「でも、なんかなぁ……」
「そうだ、気晴らしにちょっと着替えてみますけど、特別ですよ。それ見たら帰ってくださいね」
「うんうん、わかってるわかってる」
 さつきは着替える程度で夏雄の気持ちが紛れるならと、制服、カチューシャ、白のニーソックスを取り、台所へと走った。

 茶色を基調とした制服は一見地味なもの。
 ジャンパースカートのスカートの部分がプリーツになっていて、ニーソックスを穿くと、地肌が若干見えるという長さ。
 ブラウスはボタンの部分がフリルで飾られており、胸元にリボンをすれば出来上がり。
 リボンは赤、青、緑、紫といくつかあり、気分で色を変えられるのが嬉しい。
 さつきは紫のリボンをすると、トレイ代わりにおぼんを手に持ち、居間へ戻る。
 髪をポニーテールに結び直し、口紅をそっと引く。たかが夏雄に見せるだけなのに手を抜かないのは、彼女の制服を着ることへのプライドの表れだった。
「お待たせいたしました。ご注文をどうぞ!」
 一オクターブ高い営業ボイスとスマイルで登場すると、夏雄は間抜けな顔をしながらため息を漏らす。
「へぇ、かなりレベル高いな……」
「この制服、全国レベルで人気あるんですよ」
 さつきもこの制服に身を包んで仕事をしたいがため、仕事量のわりに時給の低い仕事に甘んじていた。
「さつきちゃん、いつもボーイッシュな恰好してたからそういうの似合わないと思ったけど、かなり可愛いね……」
「ちょっと先輩、それどういう意味ですか?」
 聞き捨てならないとばかりに抗議するさつき。しかし、制服のせいか、どんなに怒っても可愛らしいばかりで迫力がない。
「ふうん、ねえ、一度回ってみて」
「え? こうですか?」
 くるっとその場で一回転するさつき。プリーツスカートがひらりと舞うのが気になるが、その様子は自分でみても可憐な雰囲気があり、嫌いではない。
「うわー、なんかすげー萌えるわ〜」
 夏雄のにやついた顔はすっかり鼻の下が伸びており、だらしなく開いた口からはよだれがたれそうに見えた。
「じゃあもういいですよね? あたし着替えてきますから……」
 感慨深そうに頷く夏雄をよそに、さつきは再び台所へと行く。
 急いで止め具を外そうとするも、暗がりで上手く外れない。
 ――んもう、なんでこんなときに……。
 急げば急ぐほどほつれるようになる。仕方なく電気をつけようとしたとき、背後のドアが開く。
「ひっ!」
 何故叫んでしまったのか? 本能がそうさせるのだ。
「やだ先輩、脅かさないでくださいよ……」
 そういいつつ、及び腰になるさつき。無言で近寄る夏雄。


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